2020 Fiscal Year Research-status Report
口腔癌におけるangiogeninレセプターplexin-B2の発現と機能解析
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20K10093
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岸本 晃治 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40243480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥井 達雄 岡山大学, 大学病院, 助教 (40610928)
伊原木 聰一郎 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (80549866)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | angiogenin / plexin-B2 / 口腔癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
(目的)Angiogenin(ANG)は、リボヌクレアーゼ活性を有する唯一の血管新生蛋白として発見されたが、内皮細胞のみならず癌細胞や神経細胞で細胞増殖、生存、再生能力などの様々な生物活性を有することがわかってきた。2017年に、ANGレセプターがplexin-B2(PLXNB2)であることが報告されて以来、癌や神経変性疾患におけるPLXNB2を介したANGの生物活性機序の解明が課題である。本研究では、口腔癌におけるPLXNB2の発現とANGをリガンドとするPLXNB2の機能解析を行うことにより、ANG-PLXNB2経路を標的とした新規口腔癌治療の可能性を明らかにする。 (実施計画)1. 各種培養口腔癌細胞(HSC-2, HSC-3, SAS)のPLXNB2の発現をWestern blot法で調べ、ANGの発現・分泌量と比較検討する。2. 培養口腔癌細胞におけるPLXNB2をノックダウンし、ANGへの影響を検討する。なお、抗PLXNB2モノクローナル抗体の入手ができなかったため、令和2年度は、PLXNB2のノックダウンの実験を先に行った。 (成果)1. HSC-2、SAS、HSC-3細胞の順で、ANGの分泌量が多く、また、PLXNB2の発現も強く認められた。 したがって、口腔癌細胞では、PLXNB2の発現量は、ANGの発現・分泌量に概ね比例していると考えられた。2.上記の結果から、PLXNB2の発現が強いHSC-3を選択した。そして、PLXNB2 shRNAプラスミド DNA (Sigma社)を、LipofectamineTM 3000 Transfection Reagentを用いて遺伝子導入した。現在、stable shRNA transfectantを作製し、wild populationとして培養している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
各種培養口腔癌細胞(HSC-2, HSC-3, SAS)のPLXNB2の発現をWestern blot法で調べたところ、予備実験と異なった結果であったため、繰り返しの実験が必要であったため。また、抗PLXNB2モノクローナル抗体の米国からの入手が、COVID-19の影響でできなかったため実験が遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
各種口腔癌細胞のPLXNB2 stable shRNA transfectantを、早く作製して研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で、米国からの抗PLXNB2モノクローナル抗体の入手ができず予定していた実験が行えなかったため、次年度使用が生じた。 使用計画としては、前述の抗PLXNB2モノクローナル抗体を入手するための費用及び培養口腔癌細胞におけるPLXNB2をノックダウンしANGへの影響を検討する実験に必要な費用に充当する。
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