2020 Fiscal Year Annual Research Report
シェーグレン症候群に対する病期・病態対応型シームレス医療の構築
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20K10119
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
東 雅之 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (20144983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青田 桂子 徳島大学, 病院, 准教授 (70437391)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 唾液腺 / 腺房細胞 / 導管細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.病変前期段階での治療法確立について(in vitroでの解析) 1)正常ヒト唾液腺導管細胞株(NS-SV-DC)及び腺房細胞株(NS-SV-AC)の未処理あるいはTNF-a処理におけるケモカインCXCL10,Mig,I-TAC mRNA及びこれらのケモカインレセプターであるCXCR3 mRNA発現をRエア1-チメRT-PCRにて検索した。2)間接蛍光抗体法にて各細胞株における未処理あるいはTNF-a、IFN-a、IFN-g処理におけるケモカイン、ケモカインレセプター発現を蛋白レベル、細胞局在レベルにて検索した。3)未処理あるいはTNF-a、IFN-a、IFN-g処理における培養上清中に存在するケモカイン含量をELISA法にて測定を行った。4)すでに我々は、SS患者の唾液中にはCXCL10が正常人唾液に比較して著明に高値を示していることを明らかにしていることから、CXCL10に焦点を絞りヒト抗CXCL10抗体製剤による培養細胞株へのケモカイン発現に及ぼす影響の解析を行った。5)SSモデルマウスより経時的に唾液腺組織を採取し、初代培養形成された上皮細胞におけるCXCL10、Mig、I-TAC CXCR3 mRNA発現をReal-time RT-PCRにて検索した。6)唾液腺組織における各ケモカインとCXCR3蛋白発現を免疫組織化学的に解析を行った。7)マウスからCXCR3+末梢血単核球を採取し、ケモカインへの遊走能を検索した。以上より、唾液腺導管細胞におけるケモカイン発現によるリンパ球遊走の促進とその抑制について解析を行った。 2.病変後期段階での治療法の確立について(in vivoでの解析) 1)本疾患モデルマウスにプロテアソーム阻害剤であるBortezomiobを腹腔内投与後、各時点での唾液腺の病理組織学的検索を行い、病変の進行度と治療効果の検討を行った。
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