2021 Fiscal Year Research-status Report
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20K10122
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
榮田 智 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80325662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳本 惣市 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (10315260)
佐々木 美穂 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (10437874)
高木 幸則 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (30295084)
角 美佐 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (90284702)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リンパ節 / US |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、口腔癌患者を対象にした、Radiomicsを用いたUSの高精度リンパ節転移診断法の確立である。口腔癌において、頸部リンパ節転移の有無は予後を左右する因子であるため、その診断はきわめて重要である。USは頸部リンパ節診断において最終的な検査手段として高い評価を得ている。しかし(1)肉眼的に認知できる所見には限界があること、(2)検査者間の主観性が反映されやすいこと、が問題点となる。そこで、Radiomicsを用いて問題の解決を図る。Radiomicsとはradiology(放射線医学)と-omics(網羅的な解析・学問)とが合成された造語であり、医用画像から得られる多量の情報を系統的に解析し、臨床的に重要な情報を得るための方法を構築する学問である。全ての画像情報を数値化し定量的に解析するため、高精度で再現性の高い診断が可能となる。よって本研究における高精度リンパ節転移診断法の確立は早期診断のみならず、治療法の決定や、患者予後の推定に役立てると期待している。 研究方法は、口腔癌にて頸部リンパ節郭清術を行った患者を対象としたretrospective studyにより、高精度頸部リンパ節転移診断法の確立を目的として、1.Radiomicsを用いた画像的特徴量を抽出し、2. 転移や節外進展に関する特徴量を同定して転移予測モデルを作成する。また臨床情報を加えたモデルも作成する。3. 予測モデルの妥当性を検証するとともに、診断精度や客観性を確認する。 現在、画像上において同定されるリンパ節を抽出し、.png形式での保存を終えた。さらにリンパ節の特徴を数値化して抽出するために、形態解析およびテクスチャ解析を始めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
USの高精度リンパ節転移診断法の確立のため、非転移リンパ節および転移リンパ節のUS画像を取得保存し、画像上で同定されるリンパ節について関心領域(ROI)を設定し、.png形式での保存を終えた。さらにリンパ節の特徴を数値化して抽出するために、形態解析およびテクスチャ解析を始めている。これは令和3年度に計画していたことで、当初計画通りに進んでおり、順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、関心領域における特徴を数値化して抽出するために、形態解析およびテクスチャ解析を行ない、転移や節外進展に関する特徴量を同定して転移予測モデルを作成する予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は対象患者のUS画像を取得し、画像上で同定されるリンパ節に関心領域(ROI)を設定し、抽出している段階であったため、データ解析や資料整理のための人件費、謝金を使用しなかったが、次年度以降は膨大なデータの解析や資料整理を行うため、人件費、謝金として用いる予定である。また解析ソフトの費用や途中経過発表のための旅費にも用いる予定である。
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