2022 Fiscal Year Research-status Report
次世代シークエンサー解析を基盤とした口唇裂・口蓋裂の発症原因の追究
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20K10124
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
渡邊 章 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (50408324)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口唇裂・口蓋裂 / 遺伝子 / 多因子遺伝子病 / 次世代シークエンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
口唇裂・口蓋裂は、遺伝要因と環境要因が相互に関与した多因子遺伝性疾患と考えられているが、発症原因は不明のままである。これまでの再発危険率や罹患率などの報告から、罹患同胞相対危険率 (λs)は5から10で遺伝疾患であることが示唆される。また、本疾患は他人種で家族集積性が指摘されているが、日本人を含むアジア人では、家族集積は少ないものの諸外国と比べ発症頻度が高い外表奇形である。我々が、この発症頻度が高いアジア人を対象に口唇裂・口蓋裂の発症原因の追究プロジェクトを始めたのがヒトゲノムプロジェクトの完了した2003年の頃である。本プロジェクトは、長崎大学、愛知学院大学、東京歯科大学の倫理審査委員会の承認を得て行われた。次世代シークエンサーはDNAを100~300 bp程の長さに断片化し、断片化されたDNAを鋳型配列に当てはめて並び替えることで全体の配列を決定することで、従来のサンガーシークエンス法と比較して、短時間で目的領域の遺伝子の解析が可能である。今回、口唇裂・口蓋裂の発症原因のメカニズムを明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日本人のみの口唇裂・口蓋裂患者の遺伝子解析を、次世代シークエンサーを用いて行い、過去に GWASでは検出できなかった新規の変異とバリアントを発見することができた。しかし、口唇裂・口蓋裂の発症原因は明らかになっていない。現在、次の仮説を立て研究計画や検索項目の再評価を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
次世代シークエンサーを用いた網羅的なゲノム解析により、口唇裂・口蓋裂を含めた多因子疾患のゲノム研究は疾患・遺伝子座マッピングが盛んに行われ、疾患発現の機序が解明されたその先には、遺伝的リスクスコアの予測が可能となる。一方、これまでの本プロジェクトで口唇裂・口蓋裂の発症原因の追究は前進したものの未だ明らかになっていないのが現状である。今後の展望としてDNAのメチル化,ヒストンのメチル化,ヒストンのアセチル化などの epgenome 異常などの今まで捉えられていない構造異常に興味がわく。様々な解析を試し、多因子遺伝子疾患の発症メカニズムを解明していけないかを検討したい。
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Causes of Carryover |
次世代シークエンサーを用いた網羅的なゲノム解析により、口唇裂・口蓋裂を含めた多因子疾患のゲノム研究は疾患・遺伝子座マッピングが盛んに行われ、疾患発現の機序が解明されたその先には、遺伝的リスクスコアの予測が可能となる。一方、これまでの本プロジェクトで口唇裂・口蓋裂の発症原因の追究は前進したものの未だ明らかになっていないのが現状である。今後の展望としてDNAのメチル化,ヒストンのメチル化,ヒストンのアセチル化などの epgenome 異常などの今まで捉えられていない構造異常の検索する必要がある。
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Research Products
(2 results)