2020 Fiscal Year Research-status Report
薬剤関連顎骨壊死に対するミノサイクリンを応用した新規治療法の開拓
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20K10148
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
鶴島 弘基 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (30725198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉賀 大午 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (10507784)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 薬剤関連顎骨壊死 / MRONJ |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスの骨芽細胞様細胞株であるMC3T3-E1細胞を成熟骨芽細胞に分化させ,その分化過程において細菌由来の起炎物質であるLipopolysaccharide (LPS)とビスフォスフォネート(BP)製剤の一つである,ゾレドロネートを添加し,至適濃度を検討するため細胞生存率をCell Counting Kit8を用いて測定した。骨芽細胞の分化マーカー(Runx2,骨シアロタンパク質,Ⅰ型コラーゲン,BMP2)の遺伝子発現をRT-PCR で検討し,ALP活性測定及びALP染色を行った。 ゾレドロネートは高濃度であっても, 分化初期には細胞増殖に影響がないことを確認した。LPSとZolを共培養しても分化初期であれば増殖に影響がないことが示された。 MC3T3E1細胞の分化過程において,LPSとゾレドロネートは各々,アルカリフォスファターゼ(ALP)染色,ALP活性を抑制した。LPSとゾレドロネートを併用すると,ALP染色,ALP活性はさらに抑制された.また,骨芽細胞の分化マーカーであるRunx2,骨シアロタンパク質,Ⅰ型コラーゲン,BMP2においても同様に遺伝子の発現が抑制された。 細菌由来の起炎物質であるLPSとゾレドロネートは各々骨芽細胞の分化を抑制するが,骨芽細胞様細胞であるMC3T3-E1細胞において,LPSとゾレドロネートで共刺激を行うとLPSはゾレドロネートの骨芽細胞分化抑制作用をさらに抑制することが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vitroの研究に関しては研究の道筋ができつつあり、おおむね順調であると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
骨芽細胞用細胞の分化シグナルへの影響を検討していく。
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Causes of Carryover |
今年度は骨芽細胞様細胞の分化抑制についての研究にとどまったが、来年度は、分化シグナル等に関する研究を開始する予定である。
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