2022 Fiscal Year Research-status Report
HLAハプロタイプホモ歯髄細胞由来エクソソンームの炎症性疾患への応用
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20K10158
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
川口 知子 (武田知子) 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (30509815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 一規 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30585237)
柴田 敏之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50226172) [Withdrawn]
畠山 大二郎 岐阜大学, 医学部附属病院, 臨床准教授 (60377653)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 歯髄細胞 / エクソソーム / ハプロタイプホモ |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は約300人分のヒト智歯歯髄細胞(DPC)を樹立・保有しており、その中には3種類のHLAハプロタイプホモ(HHH)細胞が含まれている。その3種類のHHH細胞は日本人の約25%に移植適合を示す。我々は、これまでにHHHーDPCラインについて性状解析を行ってきた、またこれらのHHH細胞からiPS細胞を誘導し、再生医療資源として利用するための研究を続けている。近年、間葉系細胞を含めた種々の細胞の培養上清中に含まれる小胞「エクソソーム」が、様々な生理活性を示すことがわかってた。しかし、エクソソームにもHLA分子が含まれている可能性があり、患者の体内でHLA分子の抗体が作られると、免疫的なエクソソームの排除を免れないと思われる。そこで近年、我々は、これらのHHH-DPCから分泌され るエクソソームおよび同細胞から誘導したHHH-iPS細胞から分泌されるエクソソームを超遠心や精製試薬を用いて精製し、得られたエクソソームの特性が精製方法で違いがあるのかを評価・比較解析した。結果として精製方法で精製されるエクソソームに違いがあるのではないかと思われる。そこで本研究では、増殖能・遊走能の促進、miRNA発現およびHLA分子発現の結果を考慮して、まず超遠心方にて精製したHHH- DPC由来エクソソームが炎症性疾患へ与える効果を、in vivoにおいてもマウス歯周炎モデルにおいて検討し、今後の応用につなげる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究で得られた成果を、Journal of Periodontal Researchに「Exosomes from dental pulp cells attenuate bone loss in mouse experimental periodontitis」というタイトルで掲載することができ、それにより今後に必要な足りない実験があることがわかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
前年に続き、in vivoでの炎症性骨吸収モデルへのエクソソーム投与による効果検討を進める。また HLAハプロタイプホモ歯髄細胞の安全性・安定性などの性質 の検討についても調べていく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:コロナ禍の影響で実験機器や試薬の納品が遅れ、実験計画に一部に変更が生じたため 使用計画:エクソソームを精製する方法の違いについて、当初は同時に検討していきたかったが、試薬やプラスチック製品に納品遅れが続き、片方の精製方法を先に進めてきた。納品が安定していきそうなため、もう片方の実験を進めていきたい。
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Research Products
(2 results)