2023 Fiscal Year Research-status Report
エクソソーム内microRNAによる筋機能発達不全とサルコペニアの診断法の開発
Project/Area Number |
20K10212
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
藤田 優子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (90514670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧 憲司 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60209400) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 小児 / マイクロアレイ / 口腔機能発達不全 / 口腔機能低下 |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢による口腔機能の変化は、新生児期から成人期にかけて成長し、成人期にピークを迎えた後、加齢とともに衰退していくと一般的に思われているが、実際のところ個々の機能が加齢によってどのような変化を遂げるかについては、客観的評価によるデータが少なく、あまり知られてはいない。そこで昨年度までの臨床研究では、5歳から79歳までの男女を対象に、咀嚼能力、舌圧、咬合圧、口唇閉鎖力、嚥下閾値検査を行い、客観的口腔機能評価法における卓年代での標準値を明らかにした。そして、対象者の生活習慣、身体状況、精神状態の調査と口腔状況の診査を行い、口腔機能低下、または発達不全のリスク因子を明らかにした。昨年度は、口腔機能の発達のピーク年齢を明らかにするとともに、小児の肥満や痩せが口腔機能の発達不全と密接に関連することを見出した。これらの成果については学会や論文で発表を行った。 さらに、唾液を用いたPCR検査を行い、その妥当性を評価した。この成果は学会と誌上で発表を行った。 基礎研究では、ラットの筋肉を用いたサルコペニアの遺伝子の網羅的解析と統合検査を行い、サルコペニアに特異的なmicroRNA(miRNA)とmRNAの候補をいくつか発見し、その機能解析を行った。同時に咬筋内のmiRNAと骨代謝関連および血管新生関連の標的mRNAの候補を見出した。筋委縮に関するいくつかの新たなmicroRNAとその標的遺伝子と機能を明らかにしたため発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Covid-19の感染防止対策のため、機関内外での研究活動が制限されていたため。
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Strategy for Future Research Activity |
活動の規制が緩和されてきたため、臨床研究のデータを追加する予定である。同時に基礎研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、基礎および臨床研究計画の両方に遅延が生じているため、今年度中に計画を達成する予定である。
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