2023 Fiscal Year Research-status Report
新たな食道疾患の発症機序の解明:不正咬合と咀嚼筋障害に起因する口腔機能低下の影響
Project/Area Number |
20K10232
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
中川 祥子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60865301)
福嶋 美佳 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30828190)
丸谷 佳菜子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50828192)
井戸 章雄 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30291545)
上村 修司 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60448561)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ブラキシズム / 胃食道逆流症 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、胃食道逆流症等の上部消化器疾患とブラキシズムや唾液分泌との関連を明らかにするために介入研究を、咀嚼筋障害を含む顎関節症や上部消化器疾患とブラキシズムとの関連を調査するために横断研究をしている。具体的には、前者では公募した被験者に対して、介入後の消化器症状咬筋筋活動、自律神経活動、唾液分泌量がどのように変化するか調べた。その結果、胃食道逆流による不快感等の消化器症状と咀嚼筋の活動量との間に相関が認められ、また、咬筋筋活動と側頭筋筋活動の変化にも相関が認められた。事前分析で必要とされた被験者数まで達していないので、引き続き被験者の募集と検査の実施をする。後者では公募した被験者に対して、咀嚼筋・顎関節の疼痛の有無やブラキシズムの自覚症状、上部消化器症状を質問紙票やDC/TMDによる診察により、咬筋筋活動を筋電図検査により調査・測定している。その結果、触診時に咬筋の圧痛がある群はない群と比較して、噛みしめる動作を頻回にしていることが明らかになった。また、触診時に咬筋の圧痛がある者は、側頭筋および顎関節の圧痛を有する割合が多く、噛みしめる動作は、側頭筋および顎関節の疼痛にも影響している可能性が示唆された。また、上部消化器症状を有する者は噛みしめる動作を高頻度にしていることが分かったので、上部消化器疾患とブラキシズムには関連があることが明らかになった。この研究においても事前分析で必要とされた被験者数まで達していないので、引き続き被験者の募集と検査の実施をする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響により研究実施体制が整わず、被験者数の確保が非常に困難な状況にあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
事前分析で必要とされた被験者数まで達していないので、引き続き被験者の募集と検査の実施をする。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響により予定していた被験者数をわずかに確保できなかったため、今年度も昨年度と同様、謝金・消耗品に交付金を充てる計画である。
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