2021 Fiscal Year Research-status Report
新たな顎骨成長促進治療が小児閉塞性睡眠時無呼吸と心身機能に及ぼす影響の解明
Project/Area Number |
20K10238
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
友成 博 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70398288)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成宮 毅 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (00803074) [Withdrawn]
菅崎 弘幸 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (30333826)
千葉 伸太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40236815)
及川 崇 鶴見大学, 歯学部, 講師 (60386919)
須藤 智省 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (80782680) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 小児閉塞性睡眠時無呼吸 / 口腔機能 / 歯科矯正用アンカースクリュー / 心身機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、矯正治療による顎整形力を用いた成長期の咽頭気道の拡大は小児の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の根本治療として注目されている。また、小児OSAに対する口腔筋機能療法(MFT)の効果が示唆されているが、個々の口腔機能の多様性から明確な診断基準は未だなく、その因果関係も明らかになっていない。 顎整形力を用いた装置として、我々が考案した歯科矯正用アンカースクリューと併用する新規補助装置は、動物実験において、周囲歯周組織の炎症を惹起するリスクがあり、デザインの改良が必要であった。 臨床研究における疫学研究では、小学生版子どもの眠り質問票を用いて成長発育期の不正咬合者を対象に睡眠障害の有無では、56%の小児患者で睡眠障害の疑いが認められた。また、睡眠障害と口腔機能の関連性についても解析をおこなっていく。更に、アンケートで睡眠障害を認める患者に対しては終夜睡眠ポリグラフ検査を実施し、小児OSAの確定診断をおこない、患者の解剖学的咽頭気道の狭窄部位に起因するOSAの罹患率と口腔機能の低下に起因するOSAの罹患率についての検証する。また、関連疾患である心身機能の発達障害、日中傾眠、夜尿、など合併症の罹患率についての検証を進めている。 介入研究では、顎骨成長促進治療およびMFTが小児OSAに対する効果の検証を進めていく。また、ウエアブルデバイスを用いて小児OSA患者における自律神経の変調について解析をおこない、顎骨成長促進治療およびMFTの治療中や治療後の自律神経の変調の変化について解析し心身機能の発達評価への影響をに関しても調査していく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で被験者の選定に遅れが出ている。また、感染対策防止のため設備環境の整備、睡眠検査を行える専門医・専門医療機関との連携などを進めていくため遅れがでている。
|
Strategy for Future Research Activity |
人を対象とした介入研究による臨床的効果の検討については、必要機材の購入、所属する倫理委員会への研究計画の申請、睡眠検査を行える関連機関との連携などを進め、被験者の選定、治療効果の検証を進めていく。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で被験者数が不足しているため、研究の継続が必要なため。今後、研究協力者への謝金、ウエアブルデバイス機器購入、解析費用、研究データをまとめ国際雑誌への投稿、英文校正、関連学会への発表の旅費などに使用する予定である。
|
Research Products
(8 results)