2021 Fiscal Year Research-status Report
Study on elucidating the mechanism of oral disease development in a polar closed environment
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20K10245
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
財津 崇 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80611508)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 南極 / 遠隔歯科 |
Outline of Annual Research Achievements |
南極観測隊基地や国際宇宙ステーションなど長期隔離環境では歯科医師不在、歯科医療器具の制限のため、う蝕や歯周病など口腔疾患の急性化は深刻な問題である。これまで極地閉鎖環境ではストレスの増悪により、口腔セルフケアが不十分になることや口腔の免疫機能が低下することが報告されている。南極観測基地では、疼痛や機能障害を伴う口腔の急性症状が発症した時に十分に対応する歯科医師が不在となるため、歯科健康管理は特に重要となる。このような環境で口腔疾患を予防するには歯科疾患の発症リスクを正確に把握する必要がある。本研究では長期間隔離環境に滞在する者の口腔疾患を予防することを目的に、1年半に及ぶ長期南極滞在の越冬隊員と4ヶ月滞在の夏隊の歯科疾患リスクを検証する。その調査結果をもとに、遠隔歯科相談システムの有効性を発症頻度の減少について、調査を行う。2021年度は第63次南極観測隊員を対象にベースライン、2回目調査を行った。調査項目としては、(1) 質問票調査(夏・冬両隊)口腔保健行動質問票ストレスに関する質問票()(2) 口腔保健状態調査(夏・冬両隊)口腔内診査(南極観測隊参加前の口腔内診査のデータ)であった。また、南極観測隊員と比較したその他の職業環境の口腔保健状態や行動の調査を実施し、学会で発表を行うことができた。しかし、該当年度において、コロナ禍における極地研究所との調整に時間がかかっており、関連するデータの収集は一部しか行うことができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度の目標は、第62次南極観測隊員を対象にベースライン、2回目調査を行った。調査項目としては、(1) 質問票調査(夏・冬両隊)口腔保健行動質問票ス トレスに関する質問票()(2) 口腔保健状態調査(夏・冬両隊)口腔内診査(南極観測隊参加前の口腔内診査のデータ)であった。また、南極観測隊員と比較し たその他の職業環境の口腔保健状態や行動の調査を実施し、学会で発表を行うことができた。 しかし、該当年度において、コロナ禍における極地研究所との調整に時間がかかっており、関連するデータの収集は一部しか行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は引き続き、第63次南極観測隊員の口腔行動の調査行動の調査、さらに第63次南極観測隊員のベースライン調査、2回目調査を行う予定である。南極観測隊員と比較したその他の職業環境の口腔保健状態や口腔保健行動の調査も実施し、それらのデターを利用したデータ分析および学会発表、論文作成を行う予定である。
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Causes of Carryover |
南極越冬隊員の生化学的サンプルの収集が終わっていないため、その分析費用に充てるため、次年度使用額が生じた。申請手続きをし、2022年度に実行予定である。
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