2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a remote medical treatment support system for oral mucosal disease in depopulated areas by Artificial Intelligence
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20K10251
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
大橋 祐生 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (60622800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 浩之 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (90267542)
宮本 郁也 岩手医科大学, 歯学部, 特任教授 (50402912)
小野寺 慧 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (60788743)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 口腔粘膜疾患 / 口腔潜在的悪性疾患 / OPMD / 人工知能 / AI / 医療過疎 / 遠隔診療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、白板症、紅板症、慢性カンジダ症、口腔扁平苔癬などの口腔潜在的悪性疾患(oral potentially malignant disorders:以下、OPMD)を人工知能(Artificial Intelligence:以下、AI)に学習させ、診断補助能力を有したソフトウェアを開発し、過疎地域でのOPMDの発見率向上につなげることを目的としている。具体的な目標は、1. OPMDの画像をAIに学習(ディープラーニング)させる、2. 診断能力を有したソフトウェアを開発する、3. ネットワークを応用して過疎地域におけるOPMDの早期発見を実現する、とした。 本研究の柱は、①OPMDの画像情報を大量に収集する、②OPMDの拡大内視鏡画像を大量に収集する、③OPMDの画像と拡大内視鏡画像をAIへ学習(ディープラーニング)させる、④医療過疎地域と医療中枢圏とのネットワーク構築を行うことである。本研究を行うにあたり、口腔粘膜の画像情報収集とAIへの学習を行い、医療過疎地域での遠隔医療支援システムを構築することが中心となる。 予定研究数はOPMDが50症例、健常者が50症例としている。研究方法は、(i) 口腔内写真の撮影、(ii) 拡大内視鏡にて口腔粘膜を観察し撮影、(iii) 口腔粘膜疾患であれば生検による病理診断、(iv) それぞれの口腔粘膜疾患の超拡大内視鏡画像をAIへ学習、(v) AIによる診断精度の検証である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響で、医療過疎地域である岩手県沿岸地区とのネットワーク構築については、意見交換会やシステム構築においてすすめることができない状態である。 現在、口腔内画像情報と拡大内視鏡画像として、健常者13名、OPMD95名のデータを取得した。口腔粘膜健常者画像とOPMDの画像データのAIへの学習を行うため、ソフト開発をすすめているところである。医療過疎地域とのネットワーク構築は、COVID-19の影響で計画が遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
本国における移動制限の指針が不明確な上に、所属大学での指針においてもある程度の制限があり、医療過疎地域との積極的な意見交換会が進んでいない。この点については、web上での遠隔会議などを活用する方策を検討中である。
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Causes of Carryover |
新型コロナの影響で移動費が未使用となり、更に医療過疎地域への現地調査ならびに意見交換会が開催できなかったことに大きな要因がある。翌年度にはこのような制限があるが、感染対策を講じてなるべくこれらの計画をすすめる予定である。
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Research Products
(13 results)