2020 Fiscal Year Research-status Report
補完療法とデジタルデンティストリーは嘔吐反射を緩和する新しいツールとなり得るか
Project/Area Number |
20K10257
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
岡本 亜祐子 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (20779920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
苅部 洋行 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50234000)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 嘔吐反射 / 光学印象採得 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔内スキャナを用いた光学印象が従来のアルジネート印象採得による石膏模型分析と比べて小児の歯列の発育評価に必要な計測項目を正確に再現できるかどうかを検証するためには、まず光学印象採得とアルジネート印象採得の再現性を検討する必要がある。令和2年度では予備的研究として、歯科学教育用模型を用いて①本模型、②アルジネート印象採得により作成した石膏模型、③口腔内スキャナーでの光学印象採得により作成したデジタル模型、の3つについて模型計測を行い、その計測値を比較検討した。 計測者内・間比較をするため計測者を小児歯科医2名とし、①②③の計測を1週間の間隔をあけて計2回行った。計測項目は小児歯科臨床で用いる項目を用いた。計測時の情報バイアスをコントロールするために、計測値は第三者が読み取り計測者に対する盲検化を行った。①②③の計測者内比較は、各計測者が1週間間隔で計測した2回の計測値の比較を行った。計測者間比較は、①は計測を2名の計測者で行い、計測値を比較した。②は2つの石膏模型をそれぞれの計測者が作成し、①と比較した。③はCEREC Ortho SW2.0を用いてパーソナルコンピュータ上で3回の計測を行い、その平均値を計測値とし①と比較した。各計測値は変動係数を算出し統計解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度の予定では嗅覚刺激の介入による無作為割付比較試験を行う予定であったが、コロナウイルス感染拡大の影響より研究協力者の募集ができず、データ収集が出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在行っている予備的研究を進め、データ収集に向けて条件の見直しや手技のキャリブレーションを行う。
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Causes of Carryover |
令和2年度は予備的研究を行った後に実験協力者を募りデータの収集をする予定であったが、コロナウイルス感染拡大の影響で実験協力者の募集ができなかった。 また、予備的研究にかかる費用は研究内容の一部が重複している他課題(科学研究費助成事業基盤研究C:課題番号17K12062)で支出をしているため、その差額分として次年度使用額が生じている。
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