2023 Fiscal Year Research-status Report
腸炎関連性発癌予防に寄与する専門的口腔ケア方法の可能性
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20K10258
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
岡田 彩子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (60515584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MATIN KHAIRUL 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (00372433)
有吉 芽生 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (20516299)
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916) [Withdrawn]
藤井 俊光 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座准教授 (30547451)
齋藤 渉 鶴見大学短期大学部, 歯科衛生科, 准教授 (30624887)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 腸炎関連性発癌 / 専門的口腔ケア / 次世代シークエンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国立大学法人東京医科歯科大学医学部附属病院潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター外来に通院中の炎症性腸疾患長期経過患者を対象とした臨床試験である。 主な目的は、炎症性腸疾患の重篤な合併症である腸炎関連性発癌を発症する可能性のある炎症性腸疾患長期経過患者の口腔細菌叢と腸内細菌叢を検証することである。 1)先行研究で健常者に対して専門的口腔ケア(機械的歯面清掃とDental Drug Delivery System)を行った際にストックしていたプラ-クサンプルについてDNA抽出後に、う蝕原性細菌Streptococcus mutansと歯周病原性細菌Porphyromonas gingivalisについて定量PCRを行い、細菌解析を行った。 2)昨年度、鶴見大学歯学部倫理審査委員会と国立大学法人東京医科歯科大学医学部倫理審査委員会で承認を得ることができた。そのため、本年度は、これまでに準備してきたリクル-ト用のチラシや動画を駆使し、被験者を募り、臨床試験を実施した。介入項目は、歯科専門職による専門的口腔ケア(機械的歯面清掃とDental Drug Delivery System)である。Dental Drug Delivery Systemについては、自宅にて1日2回8週間、継続実施した。各被験者への介入前後に口腔診査を行い、歯周組織状態について検証した。またプラーク、唾液、血液、腸液および糞便サンプル採取を行い、DNAを抽出した。唾液サンプルについては、う蝕原性細菌2種と歯周病原性細菌3菌種について定量PCR解析を行った。現在は、各サンプルの次世代シ-クエンス解析を行うための準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度、鶴見大学歯学部倫理審査委員会と国立大学法人東京医科歯科大学医学部倫理審査委員会で承認を得ることができ、臨床試験を開始することができた。今年度は、新型コロナ感染症のため、受診を控えていた患者の治療が優先されていることもあり、被験者の確保が難しい面もあったが、次年度に延長することで被験者数を追加する予定であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者のリクル-トを順次進めていき、速やかに臨床試験を実施する。得られた検体の解析を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
臨床試験の開始が遅れたため次年度に使用額が生じている。次年度継続して実施する臨床試験に伴う消耗品や、得られた検体から細菌解析を行うための必要な試薬と委託解析費の支出を予定している。
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Research Products
(4 results)