• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

産学官が連携したオーラルフレイル予防の効果の検証:身体機能や栄養状態への影響

Research Project

Project/Area Number 20K10263
Research InstitutionKobe Tokiwa Junior College

Principal Investigator

福田 昌代  神戸常盤大学短期大学部, 口腔保健学科, 教授 (80530831)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小川 由紀子  大阪公立大学, 総合リハビリテーション学研究科, 教授 (10269847) [Withdrawn]
吉田 幸恵  神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (50269841)
根来 佐由美  大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (50508794)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywordsオーラルフレイル / オーラルフレイル対策 / 口腔機能向上 / 地域住民 / 産学官
Outline of Annual Research Achievements

今年度は令和4年度に引き続き大学主催である地域住民対象健康イベントが開催されたため、調査を実施することができた。身体機能では、足趾力、握力、開眼片足立ち、5回椅子立ち上がりテストを実施した。栄養に関しては、簡易栄養状態評価表(MNA-SF)を使用して問診による調査を行った。口腔機能は、やはり唾液飛散の観点から感染の防止のため咀嚼に関する項目は歯数で判定することとし、残存歯数、最大舌圧、オーラルディアドコキネシス、口腔乾燥、EAT-10、舌左右運動の速さの実測と、簡易オーラルフレイルチェック質問票(OFI-8)(OF-5)を用いて調査を行った。令和5年度の地域イベントに来場された75歳から93歳の96名(男性16名、女性80名:平均年齢 80.7±4.3歳)を対象にした調査より、オーラルフレイルと体力との関係について検討した。対象者96名中、オーラルフレイルに該当したのは46名(47.9%)であった。測定会に自力で参加し、健康に対する意識が高いとされる後期高齢者にもオーラルフレイル判定者が多く存在した。オーラルフレイル群と体力との関係は、足趾把持力で男女とも有意な関連が認められた。オーラルフレイルを放置すると口腔機能低下症に移行する可能性が高いため,早期に対応する必要がある。また、オーラルフレイル群と足趾把持力との関連性が認められたことから、要介護状態に陥らないためにも口腔機能と足趾把持力の維持が生涯にわたり重要であることが示唆された。
令和4年度、令和5年度で調査した175名の結果をもとに、口腔機能と身体機能、栄養状態との関連についてまとめる予定である。また、以前より示している通り、口腔機能の中でも舌圧が重要な項目であり、舌トレーニングを介入方法とした、縦断的な調査が必要であることが考えられることから、その方法について検討していきたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

令和2年度に採択されたが、令和2年、3年は新型コロナの影響により全く調査ができていなかった.令和4年度にようやく調査を実施することができ、令和5年度にも規模を拡大して調査することができたため、2年間で合計175名の対象者の調査を行うことができた.4年間の研究計画であったが、1年延長し、今年度は調査結果をもとに、口腔機能と身体機能、栄養状態との関連についてまとめ、報告する予定である.

Strategy for Future Research Activity

1年延長し、調査結果をもとに、オーラルフレイルと身体機能ならびに栄養状態との関連性について検討し、口腔機能の維持・向上や低下を早期発見し、早期対策に繋げる方法について検討したい.また、その結果を公表し、大学の地域貢献の一環として大学が所属する神戸市の中でも高齢者の割合が多い神戸市長田区の地域住民に対する健康寿命の延伸につながる対策方法を導き出し、大学を中心として地域に広めて行ける方法に繋げていきたい。本大学には歯科診療所が併設されていることもあるため、歯科診療所も含めて対策方法を検討していきたいと考えている。

Causes of Carryover

令和2年度に採択されたにもかかわらず、令和2年、3年は新型コロナの影響により全く調査ができていなかったためである。令和4年度にようやく調査を実施することができ、令和5年度にも規模を拡大して調査することができたため、2年間で合計175名の調査を行うことができた。4年間の研究計画であったが、1年延長し、今年度は調査結果をもとに、口腔機能と身体機能、栄養状態との関連について報告していく予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 高齢者のオーラルフレイル対策における低栄養質問票の有効性についての検討2023

    • Author(s)
      福田昌代 江﨑ひろみ 高橋由希子 山城圭介 宮澤絢子 氏橋貴子 浅枝麻夢可 西保亜希 吉田幸恵
    • Organizer
      第18回日本歯科衛生学会

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi