2022 Fiscal Year Annual Research Report
Influence of dental prosthesis treatment on oral function in nursing home residents.
Project/Area Number |
20K10275
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
越智 守生 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50169322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 真澄 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (50452991)
山口 摂崇 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (50759222)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 不良補綴装置 / 介護老人福祉施設施設 / 口腔インプラント / 口腔機能 / OAG / 歯科受診 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は介護老人福祉施設入所者の歯科補綴治療のニーズとディマンドの関係ならびに歯科補綴治療を受診した対象者の咀嚼・嚥下機能,誤嚥性肺炎予防や栄養状態等の経時的な変化を明らかにするために前向きコホート研究を実施予定である。 今年度は調査協力を得た調査対象施設2施設(北広島市)で対面調査を実施した。また、アンケート調査を2つ実施した。1つ目は北海道庁のホームページより、介護保険事業所・老人福祉施設等一覧のうち、特別養護老人ホームの500施設に対して口腔インプラントを埋入されている入所者に対する口腔ケアに関するアンケート調査(全数調査)である。2つ目は多機関共同研究施設のうち、歯科インプラント治療終了してメンテナンスに移行している60 歳以上の患者を対象としたパイロット調査で研究対象者30 名程度に口腔インプラントのトラブルの有無や高齢者施設に入所した時に口腔インプラントのメインテナンスをどのように継続するか等についてのアンケート調査である。 これまでの研究では対象者は301名(男性55名,平均年齢86.0±7.39歳,女性246名,平均年齢88.0±6.34歳)であった.不良補綴残存群は26名(男性4名,平均年齢91.8±6.65歳,女性22名,平均年齢86.2±7.57歳).コントロール群は275名(男性51名,平均年齢85.5±7. 31歳,女性224名,平均年齢88. 2±6.20歳)であった.不良補綴装置残存群はコントロール群と比較して歯科受診は有意に少なく(p<0.01),口腔リハビリテーション実施割合, 粘膜ケア実施割合も少なかった(p<0.05).また,OAGの機能障害分類(口腔ケアプロトコール例)において有意に重症度が高かった(p<0.05).ゆえに不良補綴装置の残存は歯科の受診頻度が少なく口腔機能障害の低下が見落とされている一因となっている可能性が示唆できた.
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Research Products
(8 results)