2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the molecular mechanism by which neurodegeneration caused by tooth loss initiates Alzheimer's disease
Project/Area Number |
20K10296
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
後藤 哲哉 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (70253458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 信英 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (40432950)
白方 良典 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (60359982)
倉本 恵梨子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60467470)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / アミロイドβ / 三叉神経中脳路核 / 抜歯 / 認知機能 / TDP-43 |
Outline of Annual Research Achievements |
3xTg-アルツハイマー病(AD)モデルマウスを用い、三叉神経中脳路核(Vmes)のアルツハイマー病(AD)による加齢変化について調べた結果、生後2ヶ月ですでに神経細胞内に発現するが、そのアミロイドβ(Aβ)発現細胞数の割合は生後4ヶ月でプラトーに達した。抜歯によるVmes神経変性は抜歯後10日以内に細胞障害のマーカーであるATF3免疫陽性細胞が出始め、10日以降に細胞死を示すcleaved-caspase-3免疫陽性細胞が現れた。Vmes神経細胞周囲のグリア細胞の活性化が見られ、青斑核神経細胞の減少はVmes神経細胞付近で見られた。また、海馬付近にトレーサーを投与することにより、Vmes神経細胞に隣接する青斑核神経細胞に標識が見られた。また、認知機能の低下をバーンズ迷路で調べた結果、上顎両側臼歯の抜歯を4ヶ月齢マウスで行うと認知症様行動が見られるまでの期間が、抜歯をしなかった3xTg-ADマウスに比べ約1/4に短くなった。これらの結果を論文にまとめ公開した(Goto et al., J Alzheimer Dis, 2020)。また、抜歯によるVmes神経細胞の変性は、投射先の三叉神経運動核にも作用し運動核神経細胞に一時的な細胞変性を示すcytoplasmic inclusionタイプのTDP-43の発現が認められた(Dhar, Goto et al., Acta Histochem Cytochem, 2021)。さらに、APPNL-G-F KI (APP knock-in)を入手し神経細胞の老化との関連を調べた結果、Vmes神経細胞内にオートファジー様膜が認められ、神経細胞の老化並びにAβやAβ42オリゴマーの神経細胞内外の蓄積・拡散にはオートファジーが関わっていることが明らかとなった
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Research Products
(9 results)