2020 Fiscal Year Research-status Report
医学生に対する超音波検査の教育:膀胱シミュレータを用いた確実な初期教育方法の検証
Project/Area Number |
20K10310
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
米田 博輝 弘前大学, 医学研究科, 講師 (50789104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 只 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (10736391)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 超音波診断装置 / エコー / 卒前教育 / 卒後教育 / 多職種教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究の背景・目的】本研究は、近年医療機関内外で利用される機会が急増している超音波診断装置(以下エコー)の卒前から卒後にかけての効果的な導入手法を検証するための教育学的研究である。令和2年度は、医学生を対象として膀胱シミュレータモデルの判定と、それに至る思考プロセスを分析する予定であった。本年度の研究計画に照らし、膀胱シミュレータモデルとポケットエコーを準備し、具体的な研究計画を作成する予定であった。 【研究実績】しかしながら、膀胱シミュレータモデル(膀胱内尿量測定ファントム、京都科学)とポケットエコーは準備したものの、昨今のCOVID-19感染症の流行により、大学のカリキュラム事態が大幅に変更され、学生を対象とした対面授業が制限され、病院や校舎内への立ち入りも制限された。また、学生や教員の予防接種も完了しておらず、研究における機器の共有や、被検者への長時間の意見聴取は現実的には大きな感染リスクを伴うと判断せざるを得なかった。医学生のみならず、医療者でもある研究者周囲の感染拡大予防や倫理的な配慮から具体的な研究計画を立てることが非常に困難であった。 研究課題遂行の課題は、COVD-19感染症の感染リスクに配慮し、現実的に遂行可能な研究計画へ修正を行うことである。2021年3月31日時点で、COVD-19感染症の流行中であるが、今後、研究の対象者を感染流行地域への移動歴のない予防接種済みの医学生とし、流行拡大のリスクが軽減した時期に改めて研究遂行のタイミングを計る予定である。研究成果の発表にはオンラインによる学会発表などを活用する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究遂行のため、膀胱シミュレータモデル(膀胱内尿量測定ファントム、京都科学)とポケットエコーを準備した。しかしながら、本研究は医学生を被検者としているため、研究の遂行に大きな障害が発生した。昨今のCOVID-19感染症の流行により、大学のカリキュラム事態が大幅に変更され、学生を対象とした対面授業が制限され、学生の病院や校舎内への立ち入りも制限された。また、学生や教員の予防接種も完了しておらず、研究における機器の共有や、被検者への長時間の意見聴取は現実的には大きな感染リスクを伴うと判断せざるを得なかった。学生のみならず、医療者でもある研究者周囲の感染拡大予防や倫理的な配慮から具体的な研究計画を立てることが非常に困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題遂行の課題は、COVD-19感染症の感染リスクに配慮し、現実的に遂行可能な研究計画へ修正することである。現在、COVD-19感染症の第4波の真っただ中であり、今後、研究の対象者を感染流行地域への移動歴のない予防接種済みの医学生とし、流行拡大のリスクが軽減した時期に改めて研究遂行のタイミングを計る予定である。研究成果の発表にはオンラインによる学会発表などを活用する予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染症の流行により、被験者である医学生を募集することに問題が生じたため、研究計画の遂行に大きな障害が生じた。そのため、研究対象者への謝礼が発生しなかった。また、本年度の超音波診断装置の追加購入を次年度に見送る予定とした。情報収集のための学会出張費が発生しなかった。次年度は感染症の流行状況に配慮しながら、実行可能な研究計画へ修正し、修正後の研究計画に必要な物品や本年度に予定できなかった情報収集に研究費を割り当てる予定である。
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