2021 Fiscal Year Research-status Report
全国介護レセプトから推計したフォーマルケア時間によるわが国の在宅介護政策の評価
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20K10312
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 幹也 筑波大学, 医学医療系, 客員准教授 (90407932)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 介護保険総合データベース / 介護時間推計 |
Outline of Annual Research Achievements |
【開度DBデータの入手について】本研究費助成事業に基づいて、2020年度に介護DB第三者提供事務局を経て厚生労働大臣に申請した匿名要介護認定情報等(介護DB)の提供について、2021年4月23日に厚生労働大臣より提供の承諾を得た。これを受けてデータの作成に必要な追加情報等を7月に提出した。提供の沼沢を受けた時点では、申請完了後おおむね3か月でデータが提供される予定であったが、現在も研究の実施に必要な介護DBデータが介護DB第三者提供事務局から届かず、同データを用いた分析に着手することができない状況が続いている。 【介護DBデータ以外の準備状況について】介護保険制度では、様々な介護サービスの細目ごとにサービスコードが設定されている。本研究では、このサービス項目の一覧であるサービスマスタ上でサービス項目毎に介護時間を設定し、これを介護DBのサービス利用実績と結合して集計することで、要介護者一人一人の介護保険サービスによる介護時間を算出して、本研究の主たるアウトカムに用いる予定である。2021年度は、このサービスマスタ上でサービス項目ごとに介護時間を設定し、介護DBのデータが届き次第データ加工ができるよう準備を行った。 【文献検索】本研究では、上記で算出した介護時間をアウトカムとして、これに関連する要因を時系列分析やマルチレベル分析を用いて検討する予定である。このため2021年度は、同様の分析モデルを用いた研究についての文献検索を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は文献検索やデータ加工に必要なマスタデータの作成をおこない研究の準備を行ったものの、研究で用いる予定の介護DBデータが、厚生労働大臣の承諾を得てから1年以上経過した現在も提供されておらず大幅に遅延している。介護DB第三者提供事務局によれば、まもなくデータが提供される見込みではあるものの、2022年度末で研究を完結させることが困難な状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
介護DB第三者提供事務局から介護DBデータが提供され次第、研究を計画通りに実施する予定であるが、データを入手してから研究の完結までに1年以上要すると想定されるため、補助事業延長承認を申請することも検討している。
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Causes of Carryover |
研究に必要なデータの提供が想定を超えて遅延し、2021年度はデータ解析や研究結果の学会発表などの活動を行ることができなかったため、2021年に使用予定であった項目を2022年度に繰り越した。
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