2020 Fiscal Year Research-status Report
Immunogenicity after yellow fever vaccination among Japanese adults
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20K10354
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
福島 慎二 東京医科大学, 医学部, 講師 (50539004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 篤郎 東京医科大学, 医学部, 教授 (10164906)
林 昌宏 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 室長 (90392315)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ワクチン / 黄熱ワクチン / 麻疹風疹ワクチン / 同時接種 / 免疫原性 / 安全性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1:黄熱ワクチン接種後の有効性の持続性評価 黄熱ワクチン接種証明書の期限は生涯有効となっている。しかし、日本国内で実施された臨床試験では短期の抗体獲得に関する報告しかなく、黄熱ワクチン接種長期間経過した者の免疫原性を調査した研究はなされていない。本研究の目的は、黄熱ワクチン接種後、長期経過した者の抗体価を測定し、追加接種の有無を明らかにすることである。令和2年度に倫理委員会の承認を得て、現在5名の研究参加があった。
研究2:黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを同時接種した場合の有効性と安全性 黄熱の流行地への渡航者は、出発前の限られた期間の中で黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンの同時接種を希望する渡航者もいる。海外の研究では、黄熱ワクチンと麻疹風疹ムンプス混合ワクチンを接種すると、各ウイルスに対して獲得する抗体価が低いとされる報告がある。一方、日本国内では、黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを接種した場合の有効性と安全性を評価した研究が行われていない。本研究の目的は、黄熱ワクチンと麻疹風疹ワクチンを同時接種した者の抗体価や安全性を評価することである。令和2年度に臨床研究倫理審査委員会の申請を行い、研究開始するための準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究1:黄熱ワクチン接種後の有効性の持続性評価 令和2年度に倫理委員会の承認を得て令和2年12月から研究を開始した。現在5名が研究参加しているが、進捗状況はやや遅れている。
研究2:黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを同時接種した場合の有効性と安全性 臨床研究倫理審査委員会に申請を行い、審査のため研究開始が遅れていた。しかし、令和3年度に研究承認され、研究の開始準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は、COVID-19の影響により海外渡航者が減少した。研究遂行上の課題として、黄熱ワクチンの接種者が減少したことが挙げられる。対応策として研究計画の研究1、研究2を広報し参加者を増やすとともに、東京医科大学病院渡航者医療センターで黄熱ワクチンを接種した者の特性を把握する研究3も実施する。 研究1:黄熱ワクチン接種後の有効性の持続性評価:研究を広報し、参加者を増やす。 研究2:黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを同時接種した場合の有効性と安全性 令和3年4月に臨床研究倫理審査委員会から承認され、今後研究を開始する。 研究3:黄熱ワクチン接種者の特性 東京医科大学病院渡航者医療センターで黄熱ワクチンを接種した渡航者の特性を含め、禁忌証明書の発行状況、アレルギーを有する者への接種状況など集計し基礎データとする。
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Causes of Carryover |
研究1:黄熱ワクチン接種後の有効性の持続性評価 令和2年度12月から研究を開始しており、5名の血液検査を行った。助成金の使用計画として、令和3年度に抗体価を測定するために使用する。 研究2:黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチン同時接種した場合の有効性と安全性 令和3年度に臨床研究倫理審査委員会に承認されたため、助成金の使用計画として、令和3年度に研究準備(臨床研究保険の加入や抗体測定費)のために使用する。
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