2023 Fiscal Year Research-status Report
Immunogenicity after yellow fever vaccination among Japanese adults
Project/Area Number |
20K10354
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
福島 慎二 東京医科大学, 医学部, 准教授 (50539004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 篤郎 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (10164906)
林 昌宏 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 室長 (90392315)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 黄熱ワクチン / 麻疹風疹ワクチン / 同時接種 / 免疫原性 / 安全性 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究1. 黄熱ワクチン接種後の有効性の持続性評価】黄熱ワクチン接種証明書の期限は生涯有効となっている。しかし、日本国内で実施された臨床試験では短期の抗体獲得に関する報告しかなく、黄熱ワクチン接種長期間経過した者の免疫原性を調査した研究はなされていない。本研究は、黄熱ワクチンを接種し長期経過した者の抗体価を評価した。参加者は65名は、男性35名、女性30名で、研究参加時の年齢は38~55歳であった。黄熱ワクチン接種時の年齢は28~43歳であった。ワクチン接種からの経過年数は5-9年間が35名、10-15年間が30名であった。黄熱ウイルスに対する抗体保有率は100%であった。日本人成人に黄熱ワクチンを1回接種すると黄熱抗体価は持続することが明らかとなった。
【研究2. 黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを同時接種した場合の有効性と安全性】黄熱の流行地への渡航者の中には、出発前の限られた期間の中で黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンの同時接種を希望する渡航者もいる。海外の研究では、黄熱ワクチンと麻疹風疹ムンプス混合ワクチンを接種すると、各ウイルスに対して獲得する抗体価が低いとされる報告がある。一方、日本国内では、黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを接種した場合の有効性と安全性を評価した研究が行われていない。本研究は、黄熱ワクチンと麻疹風疹ワクチンを同時接種した者の抗体価や安全性を評価した。研究参加者14名は、男性9名、女性5名で、研究参加時の年齢は28~51歳であった。日本人成人に黄熱ワクチンとMRワクチンを接種した場合、黄熱ウイルスと麻疹ウイルス抗体価は全例で陽転したが、風疹ウイルス抗体価は1例が陽転しなかった。重篤な有害事象は認められなかった。
【研究3.黄熱ワクチンの接種者の特性】東京医科大学病院渡航者医療センターで黄熱ワクチンを接種した渡航者の特性を調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究1. 黄熱ワクチン接種後の有効性の持続性評価 令和2年度に倫理委員会の承認を得て令和2年12月から研究を実施した。解析し、論文を準備中である。
研究2. 黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを同時接種した場合の有効性と安全性 令和3年度に臨床研究倫理審査委員会の承認を得て研究を実施した。解析し、論文を準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
データを解析し、学会発表と論文を作成する。
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Causes of Carryover |
COVID-19流行拡大の影響で参加者が予定よりも少なく、参加期間を延長させたことにより、結果の解析が遅れ、今年度中に結果をまとめることができなかったため。 次年度は、研究結果を学会で発表し、論文として最終報告するため、使用額が生じた。
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Research Products
(4 results)