2020 Fiscal Year Research-status Report
医療従事者を対象とした放射線白内障自動診断システム構築及び放射線防護教育の実践
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20K10366
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
永田 竜朗 産業医科大学, 医学部, 講師 (80389460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掛田 伸吾 弘前大学, 医学研究科, 教授 (30352313)
盛武 敬 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 准教授 (50450432)
村上 誠一 純真学園大学, 放射線技術科学科, 教授 (00870437)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 医療従事者の放射線被曝 / 放射線白内障 / 水晶体徹照カメラ / 放射線防護 |
Outline of Annual Research Achievements |
産業医科大学病院において放射線業務従事者の水晶体の状態を定期健康診断に合わせて検査を行うことを、同大学倫理委員会に提出し倫理審査を受け、承認を得ることができた。水晶体徹照カメラによる水晶体撮影システムを作成、設置し、健康管理センターに所属するスタッフが対象者の眼を撮影できるように教育を行った。 放射線従事者を対象とし、事前に行った調査では、80%以上の被験者は未散瞳状態での撮影が可能であった。年齢が高いと副交感神経優位になるためかやや縮瞳傾向があり、撮影が難しい傾向があった。この場合は二次検査へ回って頂き、散瞳検査にて精査をすることにした。これにより検査体制は整った状態である。 論文発表としては、職業性疾患(職業性眼障害)の一つとして、医療従事者の放射線被曝による白内障があること、またその防護の重要性を広く知ってもらうため報告した。(永田竜朗:医療従事者の放射線白内障、OCULISTA. 91,23-31,2020)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVIDー19の影響で倫理委員会が遅れたり、予定していた会議ができなかったり、学会参加できなかったりしたが、倫理委員会承認、スタッフ教育などの検診に向けての下準備は無事完了したため、おおむね順調と自己評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度の健康診断に合わせて、対象者の水晶体徹照カメラでの撮影を行っていく。全撮影画像を評価して、必要な対象者には散瞳検査等の二次検査を行う。一年度分、終了した時点で、結果を統計解析し、導き出した知見から、自動判定に最適なAIプログラムを作成する。次年度も同じ検査を行い、経時的変化を観察する。このときの微細な変化もAIで行えるようにプログラムを組む。 得られた結論に基づき、論文発表や放射線防護教育を行う。
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Causes of Carryover |
COVID-19のパンデミックにより、国内国外学会への参加が不可能になったため、旅費としての使用が想定より少なくなりました。次年度以降にCOVID19が落ち着いたら使用させていただく予定です。
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