2021 Fiscal Year Research-status Report
GIS上の複雑系ネットワーク分析による地域包括ケアと地域医療構想の予測評価分析
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20K10371
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
豊川 智之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (40345046)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 健康医療政策学 / 医療へのアクセス / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
研究分析用のデータを厚生労働省及びアルトマーク入手し、データのクリーニング基本モデルの構築、分析を進めている。今年度中に、分析モデルの成熟を行った。目的外利用申請では、医師・歯科医師・薬剤師調査と医療施設調査の同時申請を済ませ、データ連結を行った。またアルトマーク社のデータ利用により、さらに多くの項目をモデルに組み込みモデルが充実した。これらを用いて、医師間の関係性についてネットワーク分析を応用したマルチエージェントシステム(Multi Agent System)及びシステムダイナミクス(System dynamics)によるシミュレーションモデルを構築した。少子高齢化といった人口学的要因と、専門医減少と医療ネットワークといった地域連携や高度・救急医療の均てん化といった資源の集中と分散などの医療政策的要因について評価し、地域包括ケアと地域医療構想の医療政策的エビデンスを報告する。米国における技術研修を予定していたが、コロナ禍によって開催が中止となった点は懸念されるが、研究遂行上の大きな障害とはならない。 本年度の本テーマに関連する業績としては、医療へのアクセスに係わる産科医療補償制度データを用いた脳性麻痺の治療に関する原著論文が3件あった。 1) Ichizuka K, Toyokawa S, etal. J Obstet Gynaecol Res. doi: 10.1111/jog.14447. 2) Yamagishi H, Osaka H, Toyokawa S, et al. Pediatrics International. doi: 10.1111/ped.14536. 3) Nakao M, Nanba Y, Okumura A, Hasegawa J, Toyokawa S, et al. BJOG. doi: 10.1111/1471-0528.17089.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルスの為海外研修が中止になったため、パソコン購入およびソフトウェアなど環境整備が延長された。また研究代表者が所属先が変更になり、分析環境の修正(特にデータの利用に関する契約の修正など)があるが、大きく遅延することは無いと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中に、最終モデルに基づいた学会発表・論文掲載を終える。
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Causes of Carryover |
参加予定だった米国における技術研修がコロナによって参加することができなった。研究代表者の所属先が変わり利用できるソフトウェアに制約が生じた。これらを補填するための費用にする。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Risk factors for cerebral palsy in neonates due to placental abruption.2021
Author(s)
Ichizuka K, Toyokawa S, Ikenoue T, Satoh S, Hasegawa J, Ikeda T, Tamiya N, Nakai A, Fujimori K, Maeda T, Kanayama N, Masuzaki H, Iwashita M, Suzuki H, Takeda S
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Journal Title
J Obstet Gynaecol Res
Volume: 47
Pages: 159-166
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Correlation between fetal heart rate evolution patterns and magnetic resonance imaging findings in severe cerebral palsy: a longitudinal study2021
Author(s)
Nakao M, Nanba Y, Okumura A, Hasegawa J, Toyokawa S, Ichizuka K, Kanayama N, Satoh S, Tamiya N, Nakai A, Fujimori K, Maeda T, Suzuki H, Iwashita M, Oka A, Ikeda T
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Journal Title
BJOG
Volume: 00
Pages: 1-9
DOI
Peer Reviewed / Open Access