2020 Fiscal Year Research-status Report
自動車運転再開の基準作成にむけた産学連携によるマルチモニタリングシステムの開発
Project/Area Number |
20K10393
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Research Institution | Kobe International University |
Principal Investigator |
岩瀬 弘明 神戸国際大学, リハビリテーション学部, 准教授 (40633350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田桐 匡 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (30388904)
兒玉 隆之 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (80708371)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 自動車運転 / 脳血管疾患 / 脳波 / 視線 / 自律神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大学・病院・自動車教習所が連携し、脳疾患既往者および健常者の自動車運転中の視線・脳波・自律神経をリアルタイムに同時評価することで、自動車の安全運転行動に必要な生理学的指標の評価システムを開発し、その有用性を検証することを目的としている。 自動車運転中、運転手は常に周囲の交通量や道路環境、他車の速度や車線変更といった挙動に合わせた操作技術が求められる。つまり、運転中に視覚から得た情報を脳が処理して運転行動として体に表れることから、自動車運転中のストレスによって起こる生体反応を正確に把握するためには、視線、脳波、自律神経をリアルタイムに計測する必要がある。 研究の主な目的は、①視線:運転中の視線、有効視野、視空間認知、選択的注意などを客観的に捉えること、②脳波:運転中のα波、β波、θ波を記録し、運転中の認知行動を客観的に捉えること、③自律神経:運転中の心拍変動から自律神経のバランスを客観的に捉えることである。 初年度は脳疾患既往者を対象とし、2年目に脳疾患既往者と年齢と性別、学歴や運転歴など基本属性をマッチングした健常者について実車を用いた調査研究を行い、3 年目はデータの整理と解析を実施、得られた成果を随時、社会・国民に発信する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は研究実施計画に基づいて年度毎に目標を設定している。当初の計画では、初年度に脳血管疾患の既往者を対象として調査研究を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響を受け、研究が中断している。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染対策を徹底するとともに、自動車の車内が『密』にならないよう研究の環境設定を模索している。なお、研究計画に変更はない。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、研究遂行が困難となった。今年度は、感染対策を行いながら、脳波、視線、自律神経をリアルタイムに計測できるよう、初年度の支出計画と併せて進めていく所存である。
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