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2020 Fiscal Year Research-status Report

改訂版院内ウツタイン様式に準じた院内心停止登録と蘇生記録の質向上

Research Project

Project/Area Number 20K10401
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

西山 知佳  京都大学, 医学研究科, 准教授 (40584842)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木口 雄之  京都大学, 環境安全保健機構, 研究員 (30724380)
大鶴 繁  京都大学, 医学研究科, 教授 (60437225)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords院内心停止 / ウツタイン様式 / 登録システム
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、2019年に改訂された国際的に共通した蘇生記録に関する様式(院内ウツタイン様式)に準じた院内心停止の登録を確立し、院内心停止の実態および適切な蘇生処置を明らかにすることで救命率向上ならびに院内の安全性を高めることである。れの実現可能性を検証するため、2施設を対象としたパイロット研究である。
2020年度は、改訂版ウツタイン様式に基づいた記録用紙の作成と院内実施体制の確立を行った。改訂版院内ウツタイン様式の項目には日本の医療現場の実情には会わないものがあるため、実情に合うように蘇生研究の専門家で議論して、以下の項目を記録用紙含めた。
施設(年間入院患者数、年間院内心停止治療数)、患者(年齢、性別)、心停止発生前の状況(患者の種別、疾患の種別)、心停止の経過(発生日時、発生場所、目撃の有無、院内急変事例に対する院内アナウンスがされた際の該当のチーム活動の有無、心電図モニターの有無、胸骨圧迫、初期波形、除細動器の使用、AEDパット装着時間、電気ショック、ECPR)、蘇生処置の内容(TTM、発熱のコントロール、冠動脈造影、冠動脈再灌流、冠動脈再灌流のタイミング)、転帰(CPR中止時間、CPR中止の理由、ROSC、30日後生存または生存退院、退院日、脳機能良好な状態での30日後生存または生存退院、死亡日時、臓器移植有無)。
この記録用紙を検討している段階で、2施設で登録する院内心停止症例の基準が違うことが分かった。今回のパイロット研究の成果は将来、大阪府下15の救命センターで行っている多施設共同研究でも実施を予定しているため、各施設の院内心停止の定義、条件などを調査する必要性を感じた。調査項目を検討し15施設の代表者から調査協力の承諾が得られたので、2021年度は計画に追加してこの調査を予定している。なお、COVID-19の影響により実施体制の整備に遅れが生じている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究開始直前に発生したCOVID-19により、全体に進捗が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

2020年度体制整備を構築する予定であったが、この点が遅れているため2021年は体制を整えデータ収集が行えるようにする。また、2020年度実施によって追加で調査が必要な点が明らかになったので、その調査を2021年度前半には実施する予定である。

Causes of Carryover

情報収集のための学会旅費や学会参加費を見積もっていたが、COVID-19により予定していた国際学会、国内学会の参加に必要な旅費が不要になった。また、COVID-19の影響で会議も全てオンラインで行ったため、会議のための旅費が不要になった。データ収集を始めるため、その収集に必要な環境整備、データ整理のための謝金、追加で行う調査の論文作成に使用予定であるが、COVID-19の状況によってはデータ収集の一時中断もある可能性は否定できない。計画の延長も必要になってくると考えている。

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Published: 2021-12-27  

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