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2021 Fiscal Year Research-status Report

バロキサビル耐性インフルエンザウイルスの出現頻度と分子疫学に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K10444
Research InstitutionOsaka Institute of Public Health

Principal Investigator

廣井 聡  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (40455548)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森川 佐依子  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主幹研究員 (40321939)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsインフルエンザウイルス / 変異株 / 新型コロナウイルス
Outline of Annual Research Achievements

新型コロナウイルス感染症の影響で、2020/2021シーズンおよび2021/2022シーズンはインフルエンザの流行が無かったことから、インフルエンザウイルスの薬剤耐性変異株を検索および解析することが出来なかった。そこで今年度は、新型コロナウイルスの変異株の検出状況について解析を行った。
2021年度は、第4波~第6波の3度の新型コロナウイルス陽性者の増加が確認された。第4波において流行の中心となったウイルス株は、最初に英国で報告されたアルファ株(B.1.1.7)で、当所で解析したサンプルでは、2021年の1月初旬に初めて確認され、5月初旬には完全にアルファ株に置き換わった。第5波はインドで最初に報告されたデルタ株(B.1.617.2)が中心で、当所では4月末に1例目が検出され、8月中旬にはすべてデルタ株に置き換わった。第6波はオミクロン株(B.1.1.529)が中心で、当所では12月中旬に最初のオミクロン株が検出され、2022年の2月下旬にはデルタ株が検出されなくなった。以上のことから、これまで確認された変異株においては、感染力がより強いとされる新規変異株が出現する度に、より短期間でウイルスが置き換わることが確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

インフルエンザの流行が無かったことからサンプルや分離株が確保できず、所期の予定通りに耐性変異株の解析を行うのは困難な状況である。新型コロナウイルスについてはサンプルを多く確保できていることから、インフルエンザウイルスに代わって変異株の解析を実施した。

Strategy for Future Research Activity

インフルエンザおよび新型コロナウイルス感染症の流行状況を勘案して両方のウイルスの解析を実施する。インフルエンザの流行がみとめられた場合には、薬剤耐性変異株の解析を中心に研究を進める予定である。

Causes of Carryover

インフルエンザの流行が予測できず、また、流行が無かったことから次年度使用額が生じた。次年度は、インフルエンザの流行が無かった場合に備えて、年度当初からインフルエンザウイルスおよび新型コロナウイルスの両方を対象として解析を実施する計画である。

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Published: 2022-12-28  

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