2022 Fiscal Year Research-status Report
女性の健康と女性ホルモンおよびイソフラボン濃度との関連
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20K10468
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
井手野 由季 群馬大学, 食健康科学教育研究センター, 准教授 (60616324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 邦彦 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80282408)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 女性ホルモン / 尿中FSH濃度 / 尿中エストロゲン濃度 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本ナースヘルス研究(JNHS)の一部であり,看護職女性を調査対象としている.また疾患の発生については,医療機関への照会を予定していた.2020年度より新型コロナウィルス感染症の拡大を鑑み,対象者および医療機関の負担に配慮して研究を進めてきたが,2022年度は,中断していた医療機関への照会を再開した. 2022年度は,エコール等の大豆イソフラボンを含むサプリメントの摂取状況についての論文を発表した.また学会発表ではあるが,「閉経後の生活習慣病発症に対する卵胞刺激ホルモン(FSH)の予測因子としての可能性」についてもまとめ,わが国の女性において初めて,閉経後の糖尿病発症におけるFSHの予測因子としての可能性を示した.しかし,使用したcut-off値は海外の研究を参考に定めた値であり,わが国の女性のためのcut-off値について検討する必要がある.今後,尿中FSH濃度の閉経後の疾患・病態発生の予測因子としての可能性について検討を継続し,論文化を目指す. また,閉経前子宮摘出例の閉経状態について,婦人科医の助言のもと「尿中イソフラボン濃度測定調査」参加者を対象に尿中女性ホルモン(E1,E2,FSH)濃度から確定を試みたが,BMIなどの影響も大きく,尿中エストロゲン濃度のみからの確定は困難であることが分かった.そのため,閉経前子宮摘出術既往女性における閉経年齢の代表値の推定を行うこととしていた.この準備として,予定通り「尿中イソフラボン濃度測定調査」参加者における尿中女性ホルモン(E1,E2,FSH)濃度の測定をすすめた.2023年度は,自然閉経例を比較対象とし,閉経前子宮摘出術既往女性における閉経年齢の代表値の推定を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の主たる目的である尿中FSH濃度の閉経後の疾患・病態発生の予測因子としての可能性について,生活習慣病のうち糖尿病についてその可能性を示し,学会発表を行った.また,閉経前の両側卵巣の摘出を伴わない子宮摘出術既往女性における閉経状態推定のための調査を継続している.循環器疾患の発症に関する発症例確定の手続きの妥当性についての検討も継続中である.その他,看護職女性という対象者の特性上,無視することのできない夜勤の経験に関するデータをはじめ,食生活や身体活動などの生活習慣に関するデータのクリーニングも継続しており,学会発表ではあるが,夜勤の睡眠障害への影響および喫煙と更年期症状発現との関連についてまとめた. 以上より,「おおむね順調に進展している」とした.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の主たる目的の一つである閉経後女性の尿中FSH濃度より,尿中FSH濃度のパターン分類の推定および予測因子としてのcut-off値の推定を継続する. 同時に,JNHSデータより,乳がん,子宮内膜症,子宮筋腫,婦人科がん等のエストロゲン依存性疾患,閉経後のメタボリックシンドローム,糖尿病,脳心血管疾患,骨粗鬆症,その他のJNHS追跡調査にて新規発生を調査している悪性腫瘍などの既往および新規発生の同定のための調査を継続する.また,これらの疾患を有する対象者における,尿中イソフラボン濃度および尿中女性ホルモン濃度や生活習慣との関連を検討すべく,データのクリーニングも継続する.
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Research Products
(7 results)