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2021 Fiscal Year Research-status Report

Can nudging improve dog rabies vaccination coverage? -A randomized controlled trial-

Research Project

Project/Area Number 20K10472
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

森保 妙子  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (80833186)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 聰  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (00342907)
丸山 幸宏  長崎大学, 経済学部, 教授 (30229629)
本西 泰三  関西大学, 経済学部, 教授 (90315218)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords狂犬病 / ワクチン接種率 / 行動変容
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、狂犬病対策として最も費用対効果の高い犬のワクチン接種率を向上させるための介入プログラム開発に関する理論的、実証的研究であり、令和3年度は、令和2年度に実施したベースライン調査をもとに介入プログラムを実施、介入後にエンドライン調査を行った。介入プログラムは、小学校をベースにコミュニティでの犬の飼い方を確認して回る子供狂犬病調査隊を組織し、①責任ある飼育状況に違反した場合は狂犬病基金から罰則金を徴収するペナルティグループと、②責任ある飼育状況の実施状況に応じて狂犬病基金に報酬を与えるチップイングループに分け、その効果を比較する予定であったが、2020年3月から9月まで政府の決定によりすべての学校機関が閉鎖されたため、計画していた活動が実行できなかった。コミュニティでの集会なども制限されたため、コミュニティの世帯代表者を対象とした参加型ワークショップを開催し、地域住民の自発的な行動の変化を観察した。ベースライン調査の結果、およびエンドライン調査結果から、ワクチン接種の有無を被説明変数とし、属性、KAPスコア、犬飼育に対する規範的態度、社会的選好などを説明変数としてロジスティック回帰分析を行った。解析の結果、介入によって狂犬病に対する行動をとる住民が確認され、介入群ではワクチン接種率が優位に向上した。狂犬病に対する知識は、介入前後で変化が見られず、知識以外の要因が住民の行動変容を促したことがわかった。今後さらなる解析で、それらの要因の解明を試みる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

COVID-19の流行により、学校をベースとした介入が実施できなかったため、各世帯の代表者を対象とした参加型ワークショップを開催した。

Strategy for Future Research Activity

現在、学校は再開しており、COVID-19の状況を見ながら、コミュニティベースの介入の効果の持続性の評価と学校ベースの介入実施にとりかかりたい。また、コミュニティで実施した介入前後のデータについて、さらなる解析を行い、住民の行動変容に影響を及ぼす因子の解明を行う。

Causes of Carryover

ザンビアにおけるCOVID-19の感染状況により、当初計画していた介入プログラムの実行が不能となったこと、および、日本のCOVID-19に対する学内規定により、研究者の海外出張ができなかったことにより、次年度使用額が生じた。今年度は、現地での介入実施に向けて予備調査を行い、渡航して介入実験を実施する。次年度使用額は、延期となった調査とその実施のための旅費に充てる予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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