2023 Fiscal Year Annual Research Report
Pharmacoepidemiological study to investigate the characteristics and treatments in patients with rheumatic diseases using a large health insurance database
Project/Area Number |
20K10480
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
酒井 良子 明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (30631981)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | リウマチ性疾患 / 高安動脈炎 / 巨細胞性動脈炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
大型血管炎(高安動脈炎[TAK]、巨細胞性動脈炎[GCA])の診療実態および治療における問題解決に繋げるため、最新のMDVデータを使って患者背景を記述した。TAKの確定診断を有しかつグルココルチコイド(GC)が1度でも処方され、GCAが付与されていない患者をTAKと定義した。GCAの確定診断を有しGCまたは免疫抑制薬が一度でも処方された50歳以上の患者をGCA(n=722)と定義し年齢、性、治療薬の処方割合、併存症の有病率を記述した。その結果、TAK(n=1,330)のうち、女性の割合は81.2%、年齢の中央値[四分位範囲]は49 [31, 65]、高血圧、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症の有病率は52.6%, 18.6%, 41.4%, 63.5%だった。プレドニゾロン(PSL)換算で1日30mgを超えるGCが処方されていた患者の割合は22.3%だった。トシリズマブが処方された患者の割合は24.4%であり、高齢になるにつれて処方された患者の割合は減少した(19歳以下:52.0%、20-64歳:26.8%、65歳以上:10.6%)。さらに、入院した患者の割合はTAK全体では60.5%、19歳以下では68.4%、20-64歳では57.1%、65歳以上では66.8%と同等だったが、入院の契機となった病名の内訳は若年ほどTAKが多かった(19歳以下:57.7%、20-64歳:22.4%、65歳以上:9.1%)。 GCA(n=722)のうち、女性の割合は64.7%、年齢の中央値[四分位範囲]は75 [70, 80]、高血圧、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症の有病率は51.0%, 38.6%, 46.8%, 88.2%だった。PSL換算で1日30mgを超えるGCが処方されていた患者の割合は46.8%だった。トシリズマブが処方された患者の割合は40.4%だった。入院した患者の割合は24.9%でそのうちGCAによると思われる入院は21.9%だった。
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