2020 Fiscal Year Research-status Report
The effect of advanced endglycation end-products on chronic kidney disease
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20K10487
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
伊藤 建二 福岡大学, 医学部, 講師 (00580234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有馬 久富 福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
升谷 耕介 福岡大学, 医学部, 教授 (30419593)
前田 俊樹 福岡大学, 医学部, 講師 (50555555)
安野 哲彦 福岡大学, 医学部, 准教授 (80551994)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 最終糖化産物 / 特定健診 / 慢性腎臓病 / AGEs |
Outline of Annual Research Achievements |
今回の研究は、長崎県壱岐市の協力のもと、本研究の分担研究者である当大学医学部公衆衛生学教室と共同で行っている同市の特定健診のデータを用いた疫学研究である(ISSA-CKD project)。特に本研究では、同意が得られた患者に関しては血清サンプルを保存し、通常の健診では測定することのできない最終糖化産物(Advanced Glycation Endproducts)を測定する。その目的は、CKD患者における高血糖や糖尿病の影響以外でのAGEsの構成の変化を明らかにすること、そしてそれらの物質(過去の検討ではMG-H1はその主要候補になると考えているが)が、実際に腎機能の悪化や尿蛋白増加といったCKDの予後に関与する因子に関与するかどうかを明らかにすることである。またさらには、以上の結果から、将来的に新たな治療ターゲットや予後予測のバイオマーカーとして利用されるに至ることを期待している。 令和2年度の計画としては、同年度に長崎県壱岐市の特定健診を受診した受験者のうち、過去に受診歴があり、ISSA-CKD研究に登録されている受験者の中から、CKDを有する200例(糖尿病あり100例、糖尿病なし100例)、CKDなし200例(糖尿病あり100例、糖尿病なし100例)を目標に血清AGEsを測定することとしていた。 本年度の実績としては、壱岐市の特定健診受診者の健診データを収集し、またさらに血清保存の同意を得られた方につき、血清サンプルの収集を継続している。しかし、現在のところ収集することができた血清サンプルが約110検体程度と少なく、AGEsの測定や受診者データの検討は行えていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨今の新型コロナウイ大きく減少していることに加え、壱岐市への渡航が制限されることにより同意の取得が大きく滞っており、2020年年度に採取できた血清サンプルは約110検体と、大きく採取実績に遅れが生じている。 目標の400例には及んでおらず、受診者データの収集はしているが、それらの解析、AGEsの測定はまだ行えていない。 現在、少しずつ健診受診者数は増加してきているため、それらの患者からの検体保存の同意が得られるよう、活動している。 また、壱岐の特定健診患者データのみで解析が困難であった場合に備え、共同研究チームである当院公衆衛生学教室が福岡県那珂川町で行っている健診事業から得られたサンプルも組み込み、解析を行えるよう調整を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
壱岐市の特定健診受診者のみでなく、当施設が関与している福岡県那珂川市の特定健診受診者のデータも合わせて収集し、そちらから採取された血清サンプルにおいても同様のAGEの解析を行うことを計画している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス禍により壱岐市への渡航が制限され、血清サンプルの収集が滞っていることから、AGEの測定に確保していた資金は今年度使用できていない。また、上記の理由で研究の進捗自体が遅れていることにより、研究成果の報告などで学術集会へ参加することもないことから、旅費も今年度使用することがなかった。今後サンプルや研究成果の収集に伴い、消費する予定である。
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