2023 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of advanced endglycation end-products on chronic kidney disease
Project/Area Number |
20K10487
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
伊藤 建二 福岡大学, 医学部, 准教授 (00580234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有馬 久富 福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
升谷 耕介 福岡大学, 医学部, 教授 (30419593)
前田 俊樹 福岡大学, 医学部, 准教授 (50555555)
安野 哲彦 福岡大学, 医学部, 准教授 (80551994)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 最終糖化産物 / ペントシジン / CKD |
Outline of Annual Research Achievements |
代表的な最終糖化産物(AGEs)であるペントシジン(Pent)に対する、早期腎障害と高血糖の影響を検討した。対象は、2019年2月から2022年11月までの間に、福岡県福岡市城南区ならびに同県那珂川市で健康診断を受診した40歳以上の男女のうち、福岡動脈硬化疫学研究 (FESTA: Fukuoka Epidemiological STudy of Atherosclerosis)への参加同意が得られた825名 (平均年齢64.0±9.4歳、男性379名(45.9%))。保存しておいた血清を用いて血清Pent濃度を測定し、腎機能による違いを検討した。また、血清Pent濃度が最も高値の四分位群 (高値群) とそれ以外 (低値群) の二群に分け、それぞれの患者背景および血液・尿検査所見を比較するとともに、多重ロジスティック解析を用いて血清Pent高値に影響を与える因子を検討した。【結果】血清Pent濃度の中央値 (四分位範囲) は、eGFR>90で16.3 (12.7-20.2)ng/dL、eGFR60-89で17.9 (14.3-21.9)ng/mL、 eGFR30-59で20.6 (16.0-25.6)ng/dLと、eGFRの低下に伴って有意に上昇した(p for trend <0.001、eGFRの単位はmL/min/1.73m2)。多重ロディスティック解析を行ったところ、有意にPent濃度を上げる因子として年齢、eGFR低下が検出された。オッズ比 (95%信頼区間 (CI)) はそれぞれ、1.32 (1.10-1.58)と1.58 (1.31-1.91)であった。一方、HbA1cは有意な因子とはならなかった。以上より、糸球体濾過量の低下は、早期からHbA1c高値よりも血清Pent濃度を上昇させる影響が大きいと考えられる。
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Research Products
(2 results)