2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K10492
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
笹原 祐介 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 専門職 (80775297)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 急性期脳卒中診療 / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度の研究立ち上げにあたり日本脳卒中学会認定の研修教育施設・一次脳卒中センター・一次脳卒中センターネットワークの施設マスタを整備した。また、分析に用いるDPCデータおよび救急データの研究利用を関連学会に申請し令和3年度公募研究の採択を得た。 データの受領は次年度のため初年度は地理情報システムのツール調査と分析方針の検討を行った。 1)地理情報システムのツール調査:地理情報システムを用いた研究論文を検索しツールをピックアップした。実績のあるツールに関してプログラム提供元と会議を開催しアルゴリズムの確認を行ったが学術研究利用として透明性が確保されたツールは得られなかった。 2)分析方針の検討:本邦の脳卒中急性期診療における地域格差に関する文献調査を行った。急性期脳梗塞患者の救急システム利用率、静注血栓溶解療法施行率、急性期脳血管内治療率等に関して地域差が報告されていることから本研究において大規模データを用いて既存報告の検証を行うと共に地域特性による層別解析の計画を立案した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は施設マスタを整備すること、分析に用いるデータ利用承認を得ること及び次年度以降における解析計画を立てることを主たる目標とし、さらに環境整備としてデータ管理・解析環境の構築を目標としていたため概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目は解析計画に基づきデータ解析に着手する。また、学術研究利用に適した地理情報システムの探索を引き続き行う。
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Causes of Carryover |
DPCデータ利用料1,000,000円が期ズレを起こしたことが原因です。これは研究計画の段階で本来は次年度に記載すべきでしたが(データ利用料の支払いは次年度になるため)、誤って初年度に記載したことが原因です。
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