2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K10498
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
頼藤 貴志 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00452566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増山 寿 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (30314678)
櫻井 淳 岡山大学, 大学病院, 准教授 (30444657)
三橋 利晴 岡山大学, 大学病院, 助教 (30716890)
小林 勝弘 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (60273984)
塚原 宏一 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90207340)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 出生前コホート / 胎児 / 乳幼児 |
Outline of Annual Research Achievements |
岡山県をベースに、妊娠中からAYA(思春期と若年成人)世代まで児の健康・成長・発達を追跡するための出生前コホートの立ち上げを目的とし、初年度に、本研究開始前よりパイロット的にデータ収集を行ってきた産科一次施設において、児の登録と出生前後に得られるデータの蓄積を行った。本年度も、データの蓄積を継続して行っている。一方、これまでに集積してきた、通常の診療において得られたデータ(妊婦の基本情報、入院時記録、妊娠中の経過、分娩記録など)及び入院期間中に同意をいただいた妊婦の方を対象に実施している紙ベースの質問票から得られたデータ(学歴、アレルギー歴、喫煙歴など)のデータベース化を図った。様々な仮説の検証において必要となる情報が網羅されたデータベースの基礎が構築できているものと考える。 また、児追跡のため、満1歳以降毎年誕生月に送付を予定しているアンケートについては、データ収集の効率化を図るため、郵送方式からオンライン方式に計画を変更した。グーグルフォームを用いた「1歳時アンケート調査票」を作成し、岡山大学研究倫理審査委員会の承認を得ている。フォームの送付・回収方法、回収した情報のデータベースとの突合方法についても検討を重ね、産科一次施設の協力の下、追跡調査の手筈を整えることができており、産科一次施設での倫理審査の承認が得られ次第、調査実施開始の運びとなる。 作成されたデータセットを用いて、仮説の検討を順次行い、論文化を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力機関である、産科一次施設において、データの蓄積が順調になされており、データベース化も滞りなく進んでいるため。また、児追跡のためのアンケート調査については、準備が整っており、産科一次施設での倫理審査の承認を待っている段階であるため、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、診療で得られる情報、入院中の質問紙から得られる情報の蓄積を行うとともに、1歳時追跡調査によって得られた情報のデータベース化を図っていく。また、保健所との連携によって、乳幼児健診のデータのマッチングを予定している。 作成されたデータセットを用いて、「妊娠中環境要因と産後うつの関連」、「生殖補助医療の周産期、小児期の健康への影響」、「帝王切開の児に与える影響」、「正期産に近いLate-preterm児の予後評価順次仮説の検討」などの仮説の検討を順次行っていく。
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Causes of Carryover |
アンケートの送付を郵送方式からオンライン方式に変更したため、2022年1月から開始予定であった、アンケートの郵送に係る消耗品の購入費用、印刷費用、郵送代金が不要となり、残額が生じた。次年度、オンラインでのアンケートの回答率を上げるため協力者に謝品を送付する計画となったため、残額を当該費用に充てる。 また、新型コロナウイルス感染症流行により不参加となった学会への参加費用分の残額も生じており、次年度、感染流行状況を見ながら学会参加を希望する。
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