2022 Fiscal Year Research-status Report
Workplace canteen intervention with K enriched low sodium diet to prevent hypertension
Project/Area Number |
20K10510
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
奥田 奈賀子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80452233)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 高血圧 / 栄養 / 社員食堂 / ナトリウム / カリウム / 介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルス感染対策のため、研究実施事業所では出社制限、社員食堂の利用制限が課されていた。この間、2022年7月には一部従業員向けに「ナトカリ食試食会」を行い、違和感の無い味であることを体験していただき、8月には社員食堂で「ナトカリキャンペーン」(8月29日、30日、31日)でを実施し、研究チラシを配布することで、従業員における期待感の醸成に努めた。その後、2022年秋に「今後出社制限等が緩和される方向に向かうだろう」という推測のもと、2023年1月から3月にかけて介入研究実施することとし、準備を本格化させた。2022年12月に参加者のリクルートを行い、2023年1月のベースライン調査開始までに200名の参加申し込み、インフォームドコンセントを得た。 1月中旬までにベースライン調査を行い、その後の介入は、計画通りに前半4週間に事業所内の工場食堂でナトカリ食と牛乳を提供し、後半4週間には本社食堂でナトカリ食と牛乳を提供した。 1月初旬より、ベースライン調査(2週間)、前半介入期間の調査(2週間)、後半介入期間の調査(2週間)を行い、対象者は計6回の調査(問診、血圧測定、検尿)に協力した。3月中旬に最終調査を終え、167名の者が全調査に協力した。2022年度末において、すべての尿検体の測定(Na, K, Cre濃度)の測定を終え、調査票(紙媒体)の整理を終え、調査票のデータ入力の準備を行っているところである。また、介入期間中に社員食堂で提供された食事のサンプリングを行った。これについては2023年度にNa, K含有量の測定を行う。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染対策のため、本研究における介入実施場所である事業所への出社率、社員食堂の利用者数が抑制された状態にあり、計画していた2021年には介入を実施できなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度には、血圧値等のデータを電子データ化し、尿検査結果とあわせて、ナトカリ食と牛乳提供による効果について解析を行う。食堂で提供された食事をサンプリングしており、これのNa, K測定もあわせて行いナトカリ調味料の使用による食事中のNa, K提供量についても解析を進める。また、本研究実施事業所(大阪市内)において「高血圧予防と栄養・生活習慣」や「高血圧と疾患」との関連についての知識実態についてアンケート調査を実施したが、こうした知識実態は広く他の集団においても検証することで、今後の情報提供施策の立案に役立つと考えた。そこで、2023年度は介入研究のデータ整理・解析ととともに、本研究の結果をさらに活用するための研究として、他集団でのアンケート調査等を実施することとする。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍のため、介入研究を昨年度末の3月中旬まで実施した。そのため、データの整理、入力、データ解析を年度内に実施することができなかった。次年度には、データ入力費用、解析のためのコンピュータ購入、介入研究結果をさらに敷衍するための基礎情報として、他集団での「ナトカリと高血圧」「高血圧と生活習慣病」についての知識状況の調査実施等のために助成金を使用する。
|
Research Products
(1 results)
-
[Journal Article] Investigation of the urinary sodium-to-potassium ratio target level based on the recommended dietary intake goals for the Japanese population: The INTERMAP Japan.2022
Author(s)
Salman E, Kadota A, Okami Y, Kondo K, Yoshita K, Okuda N, Nakagawa H, Saitoh S, Sakata K, Okayama A, Chan Q, Elliott P, Stamler J, Ueshima H, Miura K; INTERMAP Research Group.
-
Journal Title
Hypertens Res.
Volume: 45
Pages: 1850-1860
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research