2023 Fiscal Year Research-status Report
Workplace canteen intervention with K enriched low sodium diet to prevent hypertension
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20K10510
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
奥田 奈賀子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80452233)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高血圧 / 栄養 / ナトリウム / カリウム / 社員食堂 / ポピュレーションアプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に基づいて、大阪市内事業所で2022年11月から12月にかけて参加者の募集を行い、2023年の1月から3月にかけてベースライン調査と社員食堂介入(ナトカリ食の実施と牛乳の提供)を行った。介入は、事業所内の2か所の食堂で、それぞれ4週間ずつ介入食と普通食をクロスオーバーで提供した。従業員男女166名(平均年齢44.3歳、82.5%が正常血圧~高値血圧)が6回の調査会場での測定(血圧測定、スポット尿の提供を含む)を含むすべての調査手順に協力した。参加者は、介入食期間中にはナトカリ食を喫食するとともに牛乳またはヨーグルトを摂取した。介入食期間と普通食期間の収縮期血圧(mmHg)の平均値(標準偏差)は116.4(14.6)vs.115.7(13.5)で有意差はなかった(P=0.141)。尿Na/K比(mmol/mmol)の平均値(標準偏差)は普通食期間に4.41(2.20)、介入食期間に3.94(1.90)であり、牛乳+ナトカリ食期間に0.46(2.19)有意に低値だった(P=0.007)。味付けについて「ちょうどよかった・濃かった・薄かった」で評価させたところ、普通食で73.7%、ナトカリ食で69.1%が「ちょうどよかった」と回答し、評価に差はなかった。参加者の約9割が乳・乳製品として低脂肪ヨーグルトを選択、摂取した。 大半が非高血圧の勤労世代の集団において、社員食堂での低Na/K調味料の使用と牛乳の提供は、血圧に対する影響はみられなかったものの、低Na/K調味料を昼食以外の食事にも使用し、乳・乳製品の使用が習慣化すれば、Na/K比の効果的な低下と、長期的な血圧上昇の抑制が期待し得ると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ対策の影響で、介入研究の実施時期は遅れたが、2023年の3月に調査手順を終えることができた。今後は、学会発表、論文公表を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、正常血圧者を多く含む勤労世代に対してK代替塩(低Na/K比調味料)と牛乳による給食介入を行った始めての研究である。本研究の実施にあたっては、社員食堂での料理提供、材料の特性を詳細に検討したうえで、使用する低Na/K比調味料を検討し、研究で使用する独自の低Na/K比調味料の新たな開発も行った。今後は、本研究の計画において行った社員食堂メニューの詳細な検討、実際の料理のNa, K量測定結果、介入研究の結果(血圧値、尿Na, K、対象者の食傾向)についての成果公表を勧める。
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Causes of Carryover |
コロナ感染症対策のため、事業所で行う介入の実施は計画より遅れた。が、介入研究を実施することができたので、次年度には成果公表等のために助成金を使用する。
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