2021 Fiscal Year Annual Research Report
一般住民において血清IGF-Ⅰが動脈硬化性疾患と認知機能に与える影響
Project/Area Number |
20K10518
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
野原 夢 久留米大学, 医学部, 助教 (10647811)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 認知機能 / IGF-I |
Outline of Annual Research Achievements |
我々のグループは世界7カ国共同研究の対象地区の1つである九州の農村地区、福岡県久留米市田主丸町にて1958年より60年以上にわたり経年的に一般住民検診を行ってきた。2018年に同地区で約1400名を対象に住民検診を行い、自記式食事歴法質問票を用いた栄養調査、身体変量(身長、体重、腹囲、握力)の計測、血圧測定、血液生化学検査(脂質プロファイル、血糖、インスリン値、微量元素、IGF-Ⅰ、GHを含む)、尿検査、心電図、心エコー図検査、頸動脈エコー検査、5m歩行時間の測定、MMSEによる認知機能検査を施行した。申請者は2012年4月より久留米大学医学部内科学講座、心臓・血管内科部門疫学研究班に所属し、同地域での住民検診活動および疫学研究に携わっている。久留米大学内にある疫学研究室を拠点とし、対象者の予後調査並びに研究室内のデータベースおよび解析ソフトを使用してデータ解析を行い、得られた結果についての考察など疫学研究に勤しんでいる。これまでの研究ではIGF-Iは横断研究において5m歩行時間や握力などの身体活動度に関係していることが分かった。現在は過去の検診対象者について2021年12月より予後調査を行い認知機能検査やエコーによる頸動脈硬化など評価している。引き続き2022年以降も予後調査として検診対象者のfollow upを行っていく。
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