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2021 Fiscal Year Research-status Report

病型別に慢性腎臓病の発症および増悪に関与する腸内細菌叢異常を解明する

Research Project

Project/Area Number 20K10519
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

安野 哲彦  福岡大学, 医学部, 准教授 (80551994)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 建二  福岡大学, 医学部, 講師 (00580234)
有馬 久富  福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
吉村 力  福岡大学, 医学部, 准教授 (20511885)
升谷 耕介  福岡大学, 医学部, 教授 (30419593)
前田 俊樹  福岡大学, 医学部, 講師 (50555555)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords腸内細菌叢 / 慢性腎臓病
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、まず福岡県在住一般住民の前向きコホート研究にて得られた約1000名の健常者および①病理診断等で正確に診断されたCKD約100名の患者と②外来通院中のCKD約400名の患者の便検体と唾液を採取する。次に、2群間の腸内細菌・口腔内細菌叢の組成を次世代シークエンス解析にてそれぞれ比較解析する。以上のことから、腸内・口腔内細菌叢異常がCKDの発症や進展にどのような影響を及ぼしているのかについて、ケース・コホート研究の疫学的手法を用いて明らかにすることで、将来的にCKDの発症や重症化を予防できる可能性が探り、医療費を削減し、健康寿命を延伸することを目的としてる。ケース:福岡大学病院に①病理診断等で正確に診断されたCKD約100名の患者と②外来通院中のCKD約400名の患者コントロール:福岡県内の一般住民(健常者)約1000名(平成30年度から開始された前向きコホート研究対象者)に対して解析を行っている。次世代シークエンサーを用い、各検体より抽出したDNAの16S rRNA (V3-V4領域)の系統解析を行い腸内の細菌属種と量を判定する解析方法であるが、現在120名の慢性腎臓病患者の解析を終了した。慢性腎臓病をきたした患者には、健常人と比較して腸内細菌叢のバランスが変化している傾向がみられた。(1)CKDと健常者の腸内・口腔内細菌の比較、(2)CKD重症度と腸内・口腔内細菌の関連を検討し、さらに(3)CKD原疾患別の詳細な検討を行うことにより、CKD新規発症および重症化に関連する細菌を明らかにし、将来のCKD発症・重症化予防につなげる方針である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

福岡大学病院に①病理診断等で正確に診断されたCKD約100名の患者と②外来通院中のCKD約400名の患者コントロール:福岡県内の一般住民(健常者)約1000名(平成30年度から開始された前向きコホート研究対象者)に対して解析を行っている。次世代シークエンサーを用い、各検体より抽出したDNAの16SrRNA(V3-V4領域)の系統解析を行い腸内の細菌属種と量を判定する解析方法であるが、現在120名の慢性腎臓病患者の解析を終了した。
統計学的な有意なデータを得ており、解析の支障となっているものはない。

Strategy for Future Research Activity

便による解析であり、腸内細菌叢の解析は協力が得られやすい。多くの患者に呼びかけ、解明されていないCKDの発症・重症化を予防する研究につなげていく方針である。
ケース:福岡大学病院に①病理診断等で正確に診断されたCKD約100名の患者と②外来通院中のCKD約400名の患者コントロール:福岡県内の一般住民(健常者)約1000名(平成30年度から開始された前向きコホート研究対象者)を目標に、DNAの16S rRNA (V3-V4領域)の系統解析を行い腸内の細菌属種と量を判定を継続する。
(1)CKDと健常者の腸内・口腔内細菌の比較、(2)CKD重症度と腸内・口腔内細菌の関連を検討し、さらに(3)CKD原疾患別の詳細な検討を開始する。

Causes of Carryover

検査態勢の整備を行うのに時間がかかり、一部の検査が翌年度に回り予算額より低くなった。当院腎臓内科は年間50例以上の腎生検を行っており、CKD患者の外来通院は年間800名以上であり、今後検体の採取は可能である。更に、医学部腎臓内科と衛生・公衆衛生学教室は、月1回のミーティングを行っており、情報の共有および協力体制は確立されている。現在継続中の腸内細菌叢の研究にて、便検体の採取から次世代シークエンサーを用いた遺伝子解析を受託するまでのプロトコールも既に確立した。令和4年度は、腸内細菌叢の解析を継続し、データの解析へと移行していく。計画書通りの研究費を使用する予定である。

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Published: 2022-12-28  

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