2021 Fiscal Year Research-status Report
大規模コホートにおける認知症および認知機能低下の変容可能な予防・リスク要因の解明
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20K10526
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
北村 香織 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80468975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知症 / 一次予防 / 疫学 / 縦断研究 / 生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国における認知症患者の増加は著しく、予防に有効な研究成果への関心が高まっている。本研究では、地域住民対象の大規模コホート研究(N=14,364)の枠組みにおいて、認知機能低下および認知症の縦断研究を計画し、認知症に関連する変容可能な予防・リスク要因を解明することを目的とする。具体的には、1)コホートサブグループにおける認知機能低下の5年後縦断調査と、2) 診療情報および要介護情報による認知症の長期追跡調査を遂行する。このコホート内の2種類の調査により、日本人の認知症および認知機能低下の変容可能な要因の解明を目指している。 前年度は新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、前述1)の研究計画が変更となり1年半遅れで今年度実施した。引き続き次年度に調査を計画しており関係機関と調整を進めている。2)の調査は感染予防にかかる制限はあるものの、可能な範囲で症例を収集している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、2種類の認知症予防縦断調査を計画している。1)コホート研究のサブグループに対して行う認知機能の5年後縦断調査は、昨年度は中止になったが、今年度は実施することができた。次年度調査について関係機関と調整中である。2)認知症の長期追跡調査は、研究参加者の新規認知症の症例を医療機関と要介護認定情報から収集している。コホート研究参加者のベースライン時データには、多岐にわたる詳細な環境・生活習慣がカバーされている。認知症全体およびアルツハイマー病の予防要因およびリスク要因を特定するために、ベースラインの環境・生活習慣情報と、本研究における調査で得られた認知症発症データを用いて解析を行い、論文が掲載された。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、2種類の認知症予防縦断調査を計画している。1)コホート研究のサブグループに対して行う認知機能の5年後縦断調査は、1年後ろ倒しとなったが、終了年度の上半期には完了予定であるため、その後解析を進める。2)認知症の長期追跡調査は、研究参加者の新規認知症の症例を医療機関と要介護認定情報から収集しており、研究期間中は引き続き症例収集を行う。 計画1)2)を実施し、認知症の予防要因およびリスク要因を特定するために、ベースラインの環境・生活習慣情報と、本研究における調査で得られた認知症発症データを用いて解析を行い、本研究のまとめをする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、認知機能追跡調査の研究計画が1年後ろ倒しとなり、今年度実施した調査については当初計画より少ない予算執行となった。また同様の理由で、学術集会参加がオンラインとなり移動費用の予算を使用しなかった。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Leisure-Time and Non-Leisure-Time Physical Activities are Dose-Dependently Associated With a Reduced Risk of Dementia in Community-Dwelling People Aged 40-74 Years: The Murakami Cohort Study2022
Author(s)
Kaori Kitamura, Yumi Watanabe, Keiko Kabasawa, Akemi Takahashi, Toshiko Saito, Ryosaku Kobayashi, Ribeka Takachi, Rieko Oshiki, Shoichiro Tsugane, Masayuki Iki, Ayako Sasaki, Osamu Yamazaki, Kei Watanabe, Kazutoshi Nakamura
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Journal Title
Journal of the American Medical Directors Association
Volume: -
Pages: --
DOI
Peer Reviewed