2020 Fiscal Year Research-status Report
Effects of improving and preventing frailty using adaptive sport created and popularized by the community-dwelling elderly
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20K10543
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
植木 章三 大阪体育大学, 教育学部, 教授 (00241802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 美由紀 佐久大学, 看護学部, 教授 (80550318)
芳賀 博 佐久大学, 看護学部, 客員教授 (00132902)
吉田 裕人 東北文化学園大学, 健康社会システム研究科, 教授 (40415493)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アダプテッド・スポーツ / フレイル / 介護予防 / 地域高齢者 / SNS / ICT機器 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、研究開始時点からCOVID-19の感染拡大の影響を受け、研究対象地域で実施を計画していた介入研究がすべて停止し、研究分担者や研究協力者、協力を依頼している自治体担当者間の打ち合わせをメールとオンライン会議により行い、年度内に当初予定していたベースライン調査が不可能であることが確認され、大幅な研究内容とスケジュールの変更が必要となることが確認された。したがって、介入前の調査対象者の状況を確認するためのベースライン調査を令和2年度は断念し、令和3年度に実施することとし、今年度は令和元年度に予備的実施した地位高齢者のスマホやICT機器によるSNS活用に関する意識調査結果を検討し学会で報告した(日本公衆衛生学会)。また、介入方法の一つである、高齢ボランティアリーダーの上位リーダーを対象とした研修会が対象の地域高齢者を一堂に会しての開催が不可能となったため、年度内に2回、限定した少人数とのオンライン研修会に切り替え実施した。予定していた年10回の研修会が実施できなかったことから、2回のオンライン研修会では、地域に普及させるアダプテッド・スポーツのあり方の伝達と、そのモデルとなる種目案を提示し、研修会参加者とその可能性について意見交換を行い、令和3年度の研修会で作成するアダプテッド・スポーツプログラムのモデルの一つを提示した。作成したプログラムの内容をSNSで発信し情報共有するためのICT機器を活用した研修会が実施できなかったため、令和3年度の研修会に持ち越しになった。以上のことから、令和2年度は、介入プログラムとなるアダプテッド・スポーツのモデルの一つを提案し、オンライン会議を2回開催するに留まったことから、次年度に研修会で伝達する内容を検討する意味で、先行研究をもとに地域高齢者のスポーツのあり方について論考し学術雑誌に報告した(老年社会科学に掲載)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大に収束の兆しが見えず、県をまたいでの移動の自粛や大人数を集める研修会などの密を避ける対策を自治体が余儀なくされた状況により、本研究においても対面型の研修会が開催できず、オンラインを活用して遠隔での情報伝達に不慣れな地域高齢者を研修することができなかった。そのためオンラインでの情報共有に必要な知識や技術を習得するための対面型研修会が開催できていない。また、調査対象の地域高齢住民へのベースライン調査も、自治体がコロナ禍への対応に忙殺される実情から、実施を見合わせてほしい旨の要請があるなど、当初の介入研究の計画を進めることがほとんどできなかったことがその理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍により令和2年度に実施できなかった研究計画を、1年送らせて実施することを計画する。具体的には、令和2年度に実施できなかったベースライン調査と、アダプテッド・スポーツを作成提案する研修会、またスマートフォンなどのICT機器を使ったSNSを介して、研修内容を伝達する取り組みなどを令和3年度のコロナ禍の状況に応じて実施していく。計画通りのスケジュールで研究が遂行されていないので、研究期間の延長も視野に入れながら臨機応変に研究計画を変更する予定である。
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Causes of Carryover |
令和2年度はコロナ禍により、当初実施を予定したベースライン調査と研究対象フィールドに出向いての研修会といった介入研究が実施できなかった。そのため、オンライン会議や資料作成に必要な物品費以外は執行することできなかった。実施できなかった研究内容は、コロナ禍の状況を見ながら令和3年度に繰り越して実施する予定である。
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Research Products
(2 results)