2022 Fiscal Year Annual Research Report
看護系大学「地域包括ケア」人材育成プログラム活動参加が地域住民の健康に及ぼす効果
Project/Area Number |
20K10573
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
升田 由美子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (50281902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一條 明美 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (00344557)
神成 陽子 旭川医科大学, 医学部, 講師 (10292129)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地域包括ケア / 看護基礎教育 / 住民参加型教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度:健康セミナーに参加した地域住民36名を対象に、無記名自記式質問紙調査を行った。心理・社会的健康状態や主観的健康度に加えて、大学生にもつイメージ、今後の教育活動への参加意思について尋ねた。地域住民(N=30、平均年齢76.5歳)の心理・社会的健康状態の評価は地域コミットメント尺度得点17.8±3.22、因子である「つきあい」9.2±1.79、「帰属」8.6±2.42、世代間関心尺度の下位尺度である「創造性」2.4±0.44、「世話」3.1±0.59、「世代継承性」2.7±0.44であった。主観的幸福感は35.9±4.1、主観的健康度について「とても健康」「まあまあ健康」と答えたものが90.0%であった。学生にもつイメージをテキストマイニングにより分析したところ、《真面目に学習に励んでいる》《老人と接することで将来の看護者となる》などが見られた。今後の協力について22名(73.3%)は今後も学生の教育に協力可能と回答し、困難やわからないとした者の理由は「体調が不安」「年なのでこの先どうなるかわからない」「耳が遠くて苦痛だった」などであった。 令和3年度実施の地域活動を実践している住民を対象とした調査(N=16、平均年齢64.9歳)の心理・社会的健康状態の評価は地域コミットメント尺度得点:18.6±2.75、世代性関心尺度:創造性 2.5±0.56、世話 3.0±0.37、世代継承性 2.4±0.59、主観的幸福感:35.9±2.92であり、地域活動を実践している住民も受動的に参加している住民も心理・社会的健康状態に有意な差は認められなかった。 令和4年度末にはプログラム評価として4年生を対象に質問紙調査を行い、現在集計中である。また、学生の記述したまとめのレポートを質的に分析し、地域包括ケア教育プログラムにおける学習成果を明らかにすることを予定している。
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