2022 Fiscal Year Research-status Report
看護師の「感情労働」のストレス反応にフェイスマッサージが及ぼす効果に関する研究
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20K10603
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
大川 百合子 宮崎大学, 医学部, 准教授 (60270055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹山 ゆみ子 宮崎大学, 医学部, 講師 (90369075)
西田 佳世 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 教授 (60325412)
深井 喜代子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70104809) [Withdrawn]
坂下 恵美子 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 講師 (70511195) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 看護技術 / フェイスマッサージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本実験に先立ちプレ実験中である。学生のストレス状況としてSRS‐18(心理的ストレス反応測定尺度)を用いて測定した結果、「抑うつ」「不機嫌・怒り」「無気力」の項目において、フェイスマッサージ前後で各標準得点は減少した。特に「無気力」の項目は、変化量が他の2項目よりも大きかった。リフレッシュ感はあるが、眠気の影響もありリラックス度の方が高い傾向にあった。元のストレス反応得点も低値であることから、全体的なストレス緩和の程度は大きいとは言えないが、心理尺度の数値の減少、リラックス度のVASの数値の上昇からフェイスマッサージのストレス緩和の効果は得られたと考える。 生理的反応については、心拍変動において変化が見られた。①フェイスマッサージ前、②マッサージ中、③マッサージ後1分間、④2分間の平均値を比較した。交感神経系活性を示すLF/HFは①1.30、②1.08、③0.47、④1.26とフェイスマッサージ中と終了1分間で、減少傾向があり、副交感神経優位になっていた。このことから心理的尺度と生理的指標が一致していると考えられる。もう一方の生理的反応としての「肩こり」については、フェイスマッサージ前は、肩全体の凝りは「ややあり」と自覚症状は弱い傾向にあった。部分的には左右のC3、肩峰とC7を線で結んだ中間点で筋硬度が11~15Nとやや高値を示した。フェイスマッサージ前後で肩こり度の自覚は、NRSで問うと2~3で減少傾向にあった。以上のことからフェイスマッサージにより、肩こりの評価を含めた生理的反応と心理的反応はストレス緩和を示す可能性があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
プレ実験については、遅れがちであった。被検者のスケジュール等を調整してデータ収集を行っていく。プレ実験は一部実施できており、課題もいくつか抽出されている。目標のサンプル数に達したらデータの分析を行い、本実験に繋げていく。
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Strategy for Future Research Activity |
本実験の準備を進めていく。被検者の所属する医療機関の看護部に研究協力の依頼を進めていく。その間にプレ実験での課題の解決に取り組む。1つは筋硬度が正確に測定できるように繰り返し練習を行う。また、プレテストで被検者より答えにくいと指摘のあった部分についても修正していく。
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Causes of Carryover |
予定していたプレ実験、及び本実験が遅れていたため、実験での物品やデータ分析に使用する予算の執行ができなかったため。今後さらに実験に取り組んでいくため予算を執行していく。
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