2020 Fiscal Year Research-status Report
国際看護学担当教員が必要に応じて活用できる講義補完システムの開発と検証
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20K10612
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
長嶺 めぐみ 群馬パース大学, 保健科学部, 助教 (40641486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 智惠里 福島県立医科大学, 大学院医学研究科, 教授 (90322940) [Withdrawn]
大植 崇 兵庫大学, 看護学部, 講師 (80607789)
森 淑江 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (90150846) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 国際看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は国際看護学に関する、国内文献、海外文献および教科書の内容検討を行った。日本における国際看護学の実際や諸外国での国際看護学の位置づけ、また現在日本で出版されている国際看護学の教科書がどのような内容構成になっているのかについてまとめ、学会で発表を行った。国内文献の検討においては、研究の動向として、授業・演習・海外研修の実践報告が多くを占めていることから、国際看護学の教授方法は、学問として体系的な研究がされていないことが示唆された。また近年、日本における在留外国人の数は増加傾向にあり、これらの人々が日本国内の病院を受診する機会も増えていくことが予測されるため、在留外国人に対する医療の授業の充実が求められており、今後多くの外国人患者と接するにあたり、宗教に対する理解やアセスメントを行う能力の強化が示唆された。 海外文献の検討においては、海外では国際看護学教育のカリキュラム能力基準が多く検討されていた。日本においても教育成果を評価する能力基準についての議論を行い、基本的共通理解が促進されることが国際看護学の教育発展上必要であることが示唆された。教科書の構成要素では、多くの教科書で「文化」に関する項目が挙げられていた。また従来国際看護=海外での協力とされることが多かったが、在留外国人などの項目もあげられており、卒業後に全ての看護師が関わる可能性を考慮して教育内容を検討していることが分かった。 また全国1075校の看護師氏養成機関(大学・短期大学・専門学校・5年一貫教育)に対して、国際看護学の授業の実態についてアンケート調査を実施した。回答を得たデータの集計が終わり、現在は発表に向けて分析を行っている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度の目標は国際看護学の実態について全国調査を行うことをあげており、実施・回収が予定通り行えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は全国調査で得られた国際看護学の教授の実態について、学会発表・論文発表を予定している。また全国調査で明らかとなった、補完ニーズの高い国際看護学の分野について共同利用できる授業の作成を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初学生のバイトを募り、データ分析を行う予定であったが、新型コロナウイルス流行により、学生の募集が行えず、人件として使用予定であった助成金が余った。
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