2022 Fiscal Year Research-status Report
Educational networking for the Concept-Based Learning in nursing and implementing support research
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20K10617
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Research Institution | Kyoto College of Nursing |
Principal Investigator |
津波古 澄子 京都看護大学, 看護学部, 教授 (20302870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 恵美子 杏林大学, 保健学部, 教授 (10449001)
三浦 友理子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 講師 (70709493)
藤野 ユリ子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (90320366)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 概念基盤学習 / コンセプトに基づく教育方法 / 看護実践力の育成 / 学生の主体的思考力 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は1)概念の関連づけ学習をとおして看護実践能力を育成する「概念基盤学習」の実践に向けて、大学間の教育ネットワークを創る、2)看護教育で高頻度に用いられている概念のベンチマーク、3)概念に基づく指導ガイドブックの作成、4)概念学習の実装と課題の評価である。 研究実績の概要1)2022年7月16日に概念に基づく学習の教育活動を継続している専門家によるオンライン講義を開催した。本年度は米国のKansas大学のDr. Phillipsによる「コンセプトに基づくカリキュラムの実装」とMs.Gayによる「コンセプトに基づく学習の授業展開」を、テーマに関心のある看護大学教員(10か所)にオンラインで配信した。講演録は、医学書院のオンラインプラットフォームNEOでも全国の看護教員対象に配信される予定であり、看護雑誌「看護教育」(2023年7月号以降)に掲載の予定である。 2)オンライン講演の継続学習の一環として、Kansas大学を2名の教員が訪問し、講演者Dr. PhillipsとMs. Gayによる授業に直接参加し、概念に基づく学習の実装を学んだ。Kansas大学の取り組みを2023年の日本看護学教育学会の学術交流セッション(8月27日)にて学会参加教員と共有する予定である。3)2021年にまとめた日本看護系大学会員校を対象にした「概念ベンチマーク」の調査結果を日本看護学教育学会に投稿し再査読予定である。4)2021年度に作成した看護教員用冊子「コンセプトに基づく関連づけ学習」を基にしたテキスト作成は継続中である。また、実装研究については、コロナ禍において実施が困難な状況にあり、コロナ収束状況を見ながら2023年度の課題とする。 今後の予定は、Dr. Giddensの教育セミナーの開催(6月)、Kansas大学教授(10月)、冊子の書籍化、実装研究の取り組みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究目的の1)看護教育ネットワーク創りとメンバー間交流の継続、2)概念のベンチマーク調査の学会誌への投稿、3)「コンセプトに基づく学習」の啓蒙的活動、4)テキストの書籍化を進めている。日本の看護教育におけるコンセプトに基づく学習の啓蒙として、Dr. Giddens講師招聘を予定していたが、コロナ禍においてオンラインによる配信で対応をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の課題は、コンセプトに基づく学習・教育方法の書籍化、コロナの収束状況をみながら実装研究を継続すべく科研費の次年度持ち越しを申請し承認を得た。
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Causes of Carryover |
次年度使用額理由と使用計画 使用計画:①教育セミナーの日米web開催のための経費(\400,000)、②概念基盤学習の冊子印刷費用(\300,000)、③国内教育セミナー開催の費用(\100,000)⑥雑費(\10,000);計\810,000。
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