2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of Education Program for Healthcare Professionals with Theatre and Improvisation
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20K10630
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岡崎 研太郎 九州大学, 医学研究院, 助教 (90450882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓮 行 京都大学, 経営管理研究部, 特定准教授 (10591555)
直井 玲子 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (00734295)
園部 友里恵 三重大学, 教育学部, 准教授 (80755934)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | インプロ / 行動医学 / 医療者教育 / 演劇 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
【フィールド調査】本年度も新型コロナ感染症の感染拡大の影響は続き、各大学の授業はオンラインでの非対面式授業が主体となった。医療系学部も例外ではなく、実習を含め多くの授業がオンラインでの非対面式授業に変更された。このため、本年度も当初予定していたフィールド調査を実施することができず、研究の進捗に多大な影響があった。 【インプロワークショップへの参加】昨年度に引き続き、主として教育者向けにオンラインで開催されている各種インプロワークショップに参加した。加えて、回数は限定されたものの、タイミングを図って開催された対面でのインプロワークショップにも福岡、佐賀、大阪などで参加することができた。これらのワークショップに参加し、インプロやインプロのファシリテーションに関する多様な経験を積み重ねることは、インプロを用いた医療者向け教育プログラムの設計を考えるうえで、大きな助けとなった。また、2020年夏に参加予定であった米国シカゴNorthwestern Universityでの「応用インプロを用いた医療者教育プログラムの指導者養成ワークショップ "Train-the-Trainer Workshop"」がようやく開催となり、2022年6月に参加した。医学部教員や演劇人からなる講師から、医療系学生を対象としてインプロを用いた授業をおこなう際の目的やカリキュラム作成、フィードバックの方法を具体的に学ぶとともに、最終日には参加者とペアになって模擬授業をおこなう機会を得た。 【ミーティング】研究チームでのミーティングをオンラインで複数回実施した。 【論文・学会発表】本研究に関係した、インプロやオンライン教育、多職種連携教育、質的研究に関する論文発表や学会発表をおこなうことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度も、新型コロナ感染症の感染拡大の影響で、所属大学の行動規範上、国内においても出張に対して慎重な検討をせざるを得ない状況が長期間に及んだ。このため、計画変更後に視察予定であった、数少ない国内での医療系学部におけるインプロを用いた教育プログラムを実地で見学することが叶わなかった。 一方で、2020年夏に参加予定であった米国シカゴNorthwestern Universityでの「応用インプロを用いた医療者教育プログラムの指導者養成ワークショップ "Train-the-Trainer Workshop"」の開催が急遽決まり、2022年6月に参加することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、新型コロナ感染症の取り扱いが2類から5類に変更されるなど状況の大きな変化が予想されている。2023年5月から6月にかけて、九州大学医学部医学科2年生を対象とした選択授業において、「コミュニケーション入門」と題してインプロを用いた授業を開講することが決まっている。また、8月には長崎大学で開催される日本医学教育学会でインプロに関するワークショップを開催する予定である。群馬大学医学部で正規カリキュラムとして実施されているインプロやフォーラムシアターを取り入れられた授業に外部講師として関わっているインプロバイザーへのインタビュー等をおこない、インプロを用いた医療系学部における授業の特徴と潜在的な効果、実施上の課題などを明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
情報収集目的で参加予定であった各種学会がオンライン開催となったため、当初計上していた渡航費や宿泊費の支出が不要となった。 次年度は、長崎大学で開催される日本医学教育学会でインプロに関するワークショップを開催することが決まったため、この参加費・旅費・宿泊費、海外での情報収集の際の旅費・宿泊費、外部講師へのインタビュー謝金、インタビューの文字起こし費用、等に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)