• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

環境整備で感染から患者を守る!シソエキス成分を用いた環境整備の感染予防効果

Research Project

Project/Area Number 20K10639
Research InstitutionOkayama Prefectural University

Principal Investigator

森本 美智子  岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (60342002)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福崎 智司  三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (00538712)
伊東 秀之  岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (70253002)
田辺 文憲  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80217108)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords環境整備 / 清拭性能 / 感染予防
Outline of Annual Research Achievements

1.研究目的:臨床現場を想定しシソ液を不織物の環境整備(ふき取り)の効果を探究する。臨床現場で環境整備の効果を検証する。
2.研究実績:1)シソの実験:新鮮な青紫蘇および赤紫蘇について、70%含水アセトンでホモジナイズ後、ろ過を行い、不溶物を除去した。得られたホモジネートについて減圧下でアセトンを除去後、極性別に活性評価を行うために、ジエチルエーテル、酢酸エチルおよび水飽和1-ブタノールで抽出を行った。得られた画分は減圧下で濃縮乾固又は凍結乾燥し、ジエチルエーテル、酢酸エチル、1-ブタノールおよび水エキスを調製後、活性評価に供与した。2)シソの抗菌効果:黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌の菌液に、各種シソ抽出画分(1mg/mL)を室温で10分間作用させ、シソ抽出物の抗菌効果を調べた。その結果、青シソのジエチルエーテル画分と、青シソおよび赤シソの酢酸エチル画分は、3菌種とも60%以上の菌数減少効果を示した。また、バクテリオファージに対しては、青シソのジエチルエーテル画分と赤シソの酢酸エチル画分は40~58%の抑制効果を示した。3)シソ含浸不織布にて抗菌拭きとり効果:青シソおよび赤シソから各々6種類の抽出画分を調製してレーヨン不織布に含浸させた後、細菌(黄色ブドウ球菌、大腸菌)に対する抗菌効果(フィルム密着法)を検討した。その結果、顕著な抗菌性は見られなかったものの、いずれも酢酸エチル画分に生菌数を20~70%減少させる効果が認められた。この含浸不織布で細菌付着ステンレス鋼を拭き取った結果、ステンレス鋼上の生菌数は92~99%まで減少させることができた。4)コロナウイルス感染症の影響により、臨床現場おいては感染拡大防止のために、外部者の病院内の立ち入り禁止となり、データ収集の中止を余儀なくされた。今後は、臨床現場で許される限り、データ採取を予定している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

環境整備に関して、臨床現場でのデータを採取の予定であったが、COVID-19 の影響により、予定していた臨床現場では、外部者の立ち入りが禁止となりデータ採取ができなかった。

Strategy for Future Research Activity

環境整備に関して、可能な限りデータを採取できるように、2~3病院へ再度依頼を行い、データ採取を行う。シソの採取による、静菌が不明確な部分の実験計画の見直し実験を再度行う。

Causes of Carryover

コロナウイルス感染症の影響により、臨床現場おいては感染拡大防止のために、外部者の病院内の立ち入りが禁止となり、臨床現場での調査の中止を余儀なくされた。
使用計画について、次年度は、シソ抗菌性について、特注フィルターを使用して抽出すること、また、COVID-19 は、5類感染症に変更になることから、可能な限り臨床現場へ依頼し、ベッド周囲の抗菌性のデータ収集を行い効果の検証を計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 臨床現場(病院)における環境整備方法に関する実態2022

    • Author(s)
      森本美智子、井上幸子、伊東秀之、岩岡裕二、田辺文憲、福﨑智司
    • Organizer
      日本防菌防黴学会第49回年次大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi