2021 Fiscal Year Research-status Report
定年退職に伴うトランジションの様相と「リ・キャリアデザイン」準備ステップの開発
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20K10640
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
井上 真奈美 (河口真奈美) 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (20285357)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | キャリア / セカンドキャリア / 定年退職 / 看護の専門性 / キャリアデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
R3年度はインタビュー内容の精選を中心に検討を繰り返し行った。インタビュー対象者が過去のキャリア実績の思い起こしをスムーズに行えるためには、インタビューの際の発問の検討は重要不可欠であり、検討を行った。今後も、インタビュー項目精選のみならず、問いの発問方法についても継続して検討を行っていく予定である。 対象者自身の経験を思い起こしつつ語りを得るためには、対象者の思い起こしをサポートする方法の工夫も重要となる。対象者に自身の思考や行動のプロセスについて言語化し表現してもらうために、思い起こしを左右する発問が重要となる。さらに、過去40年の記憶をさかのぼるため、時系列の混乱を避けつつインタビューアーとの状況や情報の共有を可能とするための工夫も検討を必要する。現在、語りとともに経過を可視化できる工夫として、白版や画面をインタビュー中に共有し、インタビューアーが語りの内容を図示したり、イベント経過について時系列でのメモを取りながら、対象者自身が記憶をたどることができるよう工夫を行い方法論の検討を重ねている。 実際のインタビューでは、①過去の語り②現在の語り③将来への語りに大きく分け、フォーカスポイントとして語りを深めるとともに、フォーカス毎の変化や関係性についても対象者の意識化を図りつつ語りとしてのデータを得られるよう工夫している。 コロナ下において対象者を得らえにくい状況が続いているが、オンラインの方法についても工夫をしながら対象者を拡大しつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ下で、長時間の対面については困難な状況が続いている。 対象者とのオンラインでの対面にて継続的なインタビューを実施していく予定である。 また、現場でのコロナ対応などの必要性により、エフォートの確保が困難な状況が続いたことにより、研究全体としての遅延は否めないが、対象者確保を含め継続した調査を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度はインタビューを中心に展開する予定である。対象者との時間調整を行い適切な環境でのインタビュー調査を行う予定である。 得られたインタビューデータは、順次文字化し、意味内容について分析を行うことで、不足するデータ内容を明らかにするとともに、追加データを収集する予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度、コロナ対応等で対象者及びエフォートが得られなかった調査を次年度実施するため
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