2022 Fiscal Year Research-status Report
排尿機能に対する照度環境調整の科学的根拠となる基礎的検討
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20K10646
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高梨 あさき 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (60567361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加茂 敦子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (50614088)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | セロトニン / 加齢変化 / メラトニン |
Outline of Annual Research Achievements |
実験モデル動物を用いて照度環境が排尿機能変化を改善する可能性と、加齢による反応性の変化を組織学的に検討することを目的とし、研究の計画をしていた。しかし新型コロナ感染症の影響により研究時間確保が困難な状況が続き、研究計画の大幅な遅れにより計画変更する必要があった。そのため当初実験動物はラットで計画していたが、高齢動物での実験のためには施設内で長期飼育が必要となり、研究時間の確保が困難な状況からその対応が難しく使用を断念した。令和4年度はその代替えとして高齢動物の入手が業者から可能な同じ齧歯類であるマウスに変更して研究計画を立て直した。しかし、マウスの場合は個体が小さく1回尿量等の測定も難しいため、照度環境の違いによる影響を、条件下で飼育し直接的な排尿行動の変化として検討することは断念し、照度環境によって影響を受けるホルモンの変化、そのホルモン受容体の組織学的な局在、あるいは遺伝子発現による検討を行い加齢の影響があるかを検討することとした。動物種変更とともに業者への委託内容も検討し、採尿や採血、組織採取を業者に委託して実施した。若齢のマウス15匹、老齢のマウス8匹として採血一般検査を行い、血清と尿の採取を委託し、納品された血清と尿を用いてセロトニンとメラトニン濃度をELISA法にて検討した。現在そのデータ分析を進めている。また膀胱と腎臓の採取も委託し、膀胱は凍結切片用に、腎臓はPCR用として今後セロトニン、メラトニン受容体の局在を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物からのサンプル採取の部分を業者に委託することができ、これまでの遅れをある程度取り戻すことができた。しかし、採取したサンプルのうち、血清と尿のELISA法での実験実施まではできたが、組織の検討が十分にはできていない状況であり、やや遅れているとした。そのため、研究機関の延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
得られたデータの分析を進めるとともに、膀胱の薄切標本を用いて、セロトニン受容体、メラトニン受容体のサブタイプの局在を検討する。 それらの結果も含めて、研究をまとめ学会発表、論文発表を目指す。
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Causes of Carryover |
次年度使用学が発生したのは研究の遅れによる。今年度、組織票本を用いた実験系の試薬類の購入を予定している。
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