2021 Fiscal Year Research-status Report
非造影CT画像における乳癌術後リンパ浮腫の予測ツールの開発
Project/Area Number |
20K10647
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
浅野 きみ 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (10735351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紺家 千津子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20303282)
野口 美樹 金沢医科大学, 医学部, 講師 (00387359)
道合 万里子 金沢医科大学, 医学部, 講師 (40515673)
中島 由加里 金沢大学, 保健学系, 助教 (40846680)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 乳がん術後 / リンパ浮腫 / 非造影CT / リンパ浮腫予測 / エラストグラフィー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、乳癌術後にリンパ浮腫が発生するかしないかを予測するツールの開発である。リンパ浮腫発生の予測に関しては、現時点では有用な予測ツールが開発されていない。予測ツールが存在すれば、リンパ浮腫の初期の段階で徒手的リンパマッサージや弾性着衣や多層包帯法の実施、リンパ管皮静脈吻合術の初期からの介入が行える。また、患者にとってもリンパ浮腫の発症は心理的な衝撃でありうるが、初期段階での介入開始により悪化を回避できる可能性があることで、蜂窩織炎の発症予防や前向きな浮腫悪化の予防対処行動がとれる。これまで術後の経過観察として行われている単純CT画像からリンパ浮腫発生を予測することであり、患者の身体的、時間的、さらに経済的な負担が生じないことである。 本研究の初年度は、コロナ禍により研究協力施設の協力が得られず、研究方法や分析のための文献の検討にとどまり、研究計画は遅れたが、乳がん術後の経過観察としてのCT撮影範囲の検討を進めている。しかしながら、当初の観察方法では対象者の放射線被爆量増加の影響を鑑み、補助診断となる方法についても再検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
乳がん術後の経過観察としてのCT撮影範囲の検討にあたり、計画当初に予定していた観察方法では、これまでの観察部位である腋窩周囲よりさらに上肢部位の撮影範囲が広がってしまうため、対象者の放射線被爆量増加の影響を鑑み、現在観察方法を再検討している。 従来の術後経過観察画像の情報から効果的な分析を試みる。
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Strategy for Future Research Activity |
術後観察として、計画当初より上肢のエラストグラフィー検査を予定していたが、腋窩周囲の画像との関連を示せられるよう、より効果的な観察方法を現在検討中である。 次年度は症例数を増やし、解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
データ収集方法の一部変更により、当初の予定通りのデータ収集に遅れが生じ、謝礼品及び学会発表等に使用することができなかった。 2022年度は謝礼品、学会発表旅費、英文翻訳料等に使用する。
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Research Products
(6 results)