2023 Fiscal Year Research-status Report
若手看護師のためのインシデントのリスク要因自己診断ツールの開発
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20K10655
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中村 美香 群馬大学, 大学院保健学研究科, 講師 (10644560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 浩子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (40234950)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 看護師 / 医療安全 / 患者安全 / リスクファクター / ツール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、若手看護師のインシデントのリスク要因を自己診断できるツールを開発することである。このツールの開発は自身がこれまでの研究で用いた質問項目と新たに探索した質問項目からツールの作成を目指すものである。 2023年度は、ツールに活用することができるインシデントのリスク要因について再検討した。2022年度には、予備研究として急性期病院に勤務する看護師のインシデント発生時の看護師自身の状況についてのデータを分析した。その結果、若手看護師はインシデント発生時に多忙さの認識が非常に高いといった特徴があることが明らかになったため、若手看護師が抱える多忙さの認識やその誘因についての文献検討を行い、ツールに活用可能な新たな因子を探索した。成功の数を増やすというSafety-Ⅱの視点からも、若手看護師の多忙さの認識にポジティブに作用する可能性がある要因について、研究協力者から臨床現場における若手看護師の多忙さの認識の現状やその誘因についての意見を聴取し参考にして、検討した。また、看護師の注意機能の制御と関連が見出されている因子は、エラーの検出に影響する可能性があるため、先行研究を精読して検討した。研究分担者ともディスカッションを重ねて、候補となる因子を絞り込んだ。これらの因子が看護師のインシデント発生のリスクを軽減する効果があるか検証するための研究計画を検討した。また、研究対象施設に研究協力の依頼を再度行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本務が多忙であることや、コロナ禍であったことや、研究計画を検討するために時間を要したため、研究に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、研究計画書および質問紙調査票を完成させ、倫理審査に申請し、データ収集・分析し、ツールに用いる項目を選定して、ツールの作成を目指す予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度は、質問紙調査によるデータ収集と分析を予定していたが、実施できなかっため、未使用額が生じた。 2024年度は、質問紙調査の実施と分析を予定しているため、未使用額は質問紙の印刷・封筒・用紙の費用、データ入力を依頼するための費用、論文の翻訳の費用に充てる予定である。
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