2021 Fiscal Year Research-status Report
Self-management and decision making of patients with chronic disease and nursing educational interventions
Project/Area Number |
20K10657
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
長谷川 智子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60303369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青池 智小都 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特命助教 (00749658) [Withdrawn]
梅田 尚子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特命助教 (10808306) [Withdrawn]
出村 佳美 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (30446166)
上原 佳子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (50297404)
北野 華奈恵 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (60509298)
橋本 容子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (90789695)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 意思決定 / 慢性疾患 / ACP支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、慢性疾患患者が自らの意思をもち、最期まで意思決定をし自分らしい生活を継続できるようなセルフマネジメント向上の実現と、そのための看護教育介入の提案することである。対象者の意思決定に強く関与するのが、意思決定を支えるプロセスであるアドバンス・ケア・プランニング:ACPであり、看護師のACPへの介入が、対象者の意思決定に影響をおよぼすと仮説し、慢性疾患である糖尿病、腎不全、慢性心不全を看護する看護師を対象に調査を行った。糖尿病領域の看護師からは計157名(回収率19%)から回答が得られた。ACPの行動意図とACPの行動を従属変数、影響要因を独立変数とした重回帰分析を行った。その結果、行動意図に影響していた因子は「ACP介入スキルの知識」(標準化β=.313, p=.001)、「ACPの態度」(標準化β=.238, p=.009)、「ACPの概念的知識」(標準化β=-.185, p=.022)であった。 心不全領域の看護師からは166名(回収率20%)から回答が得られた。〔ACP支援の行動意図〕と〔AC P支援行動〕(r=.728,p<.01)には有意な強い相関があった。〔ACP支援の行動意図〕の影響要因では、「主観的規範」(β=.260, p<.01)が最も強く、次いで「促進要因(介入スキル知識)」(β=.233, p<.05)であった。調整済みR2乗は.205(p<.01)で、〔ACP支援の行動意図〕の約20%がこれら2因子で説明できた。また〔ACP支援行動〕には、「促進要因(介入スキルの知識)」(β=.311, p<.01)、次いで「主観的規範」(β=.258, p<.01)が影響しており、「ACPの抑制要因(障壁)」(β=-.180, p<.05)が負に影響していた。調整済みR2乗は.336(p<.01)で、〔ACP支援行動〕の約34%がこれら3因子で説明できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3領域の慢性疾患患者を看護する看護師を対象とした調査ができており、分析結果も徐々に明らかとなってきた。その結果を学会発表、論文投稿に取りかかっているため順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は学会発表する予定の内容について論文作成を進めると共に、投稿中の論文の完成を目指す。また、分野間の比較を行い、疾患間の相違を明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症の状況で国際学会や国内の学会に現地で参加することができなかったため、予定していた旅費の研究費が使用できなかったため。次年度使用は可能であれば対面での学会参加をする。加えて、まだ整理できていないデータの整理・分析のための謝金に使用する予定である。
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