2020 Fiscal Year Research-status Report
生体肝移植ドナーに対する術前ダイエットプログラムの効果と妥当性についての検討
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20K10659
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
新宮 美穂 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (70594472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 剛 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (50528007)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 臓器移植 / 生体肝移植 / ドナー / ダイエット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,生体肝移植ドナーに対する術前ダイエットプログラムの効果と妥当性を多角的観点から検討し,エビデンスに基づくプログラムを作成することで,術前介入を要するドナーの適切な選定と効果的な介入を可能にし,ドナー不足解消と移植成績向上並びにドナーの安全性確保やQOL維持を目指す。 令和2年度(2020年度)は,これまでに当施設の移植外科外来を受診した生体肝移植ドナー候補者の内,術前に当施設独自のダイエットプログラムを実施したドナー候補者を対象に,ダイエット成功によりドナーになり得た群とダイエット失敗によりドナー候補者から除外された群の比較検討を行った。当施設のダイエットプログラムは,初診時のBMIや血液検査及び画像診断等に基づき,肥満や脂肪肝が疑われたドナー候補者に対して適用し,管理栄養士による栄養指導並びに理学療法士の指導の下に行う運動療法を組み合わせて実施した。 両群を比較検討した結果,術前ダイエットプログラム失敗の要因として,初診時体重や初診時BMI,初診時ALT値等が関連することが示唆された。その他,ドナー候補者の職業,同居家族の有無や家族背景,居住環境等といった社会的要因や生活習慣が,ダイエットの継続意欲や効率に影響している可能性が示唆され,現在,それらに関する情報の追加分析の途中段階である。 また,次年度以降に実施を予定している新規生体肝移植ドナー候補者に対する研究計画の倫理審査申請の準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨今の医療情勢を鑑み,研究の進め方や研究対象者の選定等に慎重を期す必要があり,今後の研究継続について計画の再検討を行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
生体肝移植の新規ドナー候補者の内,脂肪肝が疑われる症例を対象に,術前ダイエットプログラムの効果と妥当性を前向き検証する。ダイエットプログラムは,管理栄養士による栄養指導並びに理学療法士の指導の下に行う運動療法を組み合わせて実施する。レシピエントの移植成績やドナーの身体的及び心理的側面,栄養学的側面,肝内及び末梢免疫細胞の機能評価等,多角的観点からその効果と妥当性を検証する。 効果と妥当性を検証したプログラムは,研究分担者らと評価・修正を行い,標準化に向けてブラッシュアップし,以後の研究継続へ活かす。
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Causes of Carryover |
昨今の医療情勢を鑑み,研究の進め方や研究対象者の選定等に慎重を期す必要があり,今後の研究継続について計画の再検討を行ったため。 また,参加を予定していた学会が全てオンライン開催になったことにより,未使用金が発生したため。 今後の使用計画は,各種抗体,検査試薬,心理的評価に用いる検査用紙や資料,統計ソフトの購入等に充てる予定である。
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